『人間の証明』(第6話)感想

どんどん核心に迫って来てますね。
松坂慶子さんが、回を追うごとに凄味を増してて、やっと納得出来るキャラになりました。
わざとそういう作りにしてるんでしょうね、今回観てて、改めてそう思いました。

佐伯を見てると、
青二才の成長物語」って感じがするんですけど。(笑)
最初の頃、恭子(松坂)のことをすごく甘く見てた、っていう気がするんです。
「俺の言う通りやってりゃ間違いないんだよ、おばさん」みたいな。
ところが、陽平(鹿内孝)にその甘さを突かれてから、真剣に恭子を見守るようになって、
表面からは計り知れない複雑なものを読み取るようになって・・・
相馬晴美(リリィ)の死を、彼がどう受け取り、どう気持ちの処理をして行くか、
あくまで恭子をかばおうとするのか、自分の利益の為に利用しようとするのか、
というのが、すごく楽しみになって来ました。

佐伯って、ひょっとしたら、もっと冷たくダークにも演じられる役なのかもしれない、
そういう田辺さんも観てみたかった、という気もするけれど、
今回あたりから出て来た、青二才なりの一本気、人間的なやわらかさ、みたいなものが、
「田辺さんだからそうなった」という気もして、
私としては、それはそれでとても興味深かったです。