『青天を衝け』1-3話初見雑感

珍しくほぼリアルタイムでのドラマ感想‥というか初見の印象を箇条書きにしたまとまりのない雑感です。全話はたぶん追いきれない😓と思うので、気の向いた時にぼちぼち書こうと思います。

まずとにかく画面いっぱいに広がる血洗島の農村風景が素晴らしくてすごく心地良かった!(制作側にコロナ禍の閉塞感を蹴散らしたい思いもあったりしたのかな?)
その高く広がる青い空の下で思い切り駆け回る栄一の 限りなく澄んだ輝く瞳と好奇心旺盛な行動力‥ 一方、籠の中に閉じ込められ自由に身動き出来ない慶喜の 心が満たされない寂しさ虚しさ、強烈な父親(斉昭/竹中直人)のもとで本当の自分を解放しきれない鬱屈‥ それらが、それぞれの少年時代(栄一/小林優仁、慶喜/笠松基生)から青年期の演者(栄一/吉沢亮慶喜/草彅剛)へと見事に継承されていて、ワクワクさせられた。
今後、慶喜の空虚(そのあたり草彅さんには独特の空気感がある)を栄一(吉沢さんの突き抜けるようにまっすぐな瞳・口跡・ふるまいが清々しい)たちがどう埋めて行くのか楽しみ。

初回、最初の出が徳川家康北大路欣也)で面食らったけどw 彼が歴史上の出来事をかいつまんで話してくれるので、栄一たちが生きた時代というものが掴みやすくて面白い。全話出演は無理かなぁ。せめて物語のポイントポイントで出て来て欲しい。

1話はテンポが速いしナレーションによる説明が多くて(2月スタートということで話数が減ったせいで端折られているんじゃないか、なんてつい余計な事を考えてしまったりして)個々の良い台詞が心に留まる余裕がなかったけれど、2話からは落ち着いて来た。(前作『麒麟がくる』がじっくり構えた作品だったから余計にそう感じたのかもしれない)

栄一の従兄であり師でもある尾高惇忠を演じる田辺誠一さん。
事前にムック本見たら 惇忠の少年時代の記載がなかったので、ひょっとして最初から田辺さんがやるの⁉淳忠10代だよ⁉これは突っ込み甲斐ある~と楽しみにしていたら、ツイッターでご本人がセルフ突っ込みしてて笑ったw
今のところ台詞が時々歴史鑑定口調になるのがちょっと気になる。(まぁ田辺さんのことだから ほどなくそんな違和感も感じさせなくなるだろうけど)
今後、栄一や弟の長七郎(満島真之介)が外の世界に飛び立つ中、家を継ぐべき長男として地元に留まらなければならない忸怩たる思いを脚本が描いてくれるようなことがあったら、どう表現してくれるか、それも楽しみ。