『ラストホープ』(第4話)感想
ついに、‘心臓’という重要な部位での再生医療、
というところまで話が進みました。
4話でそこまで行ってしまっていいのか、という懸念もあったのですが、
本格的な再生手術は50日ぐらい後、ということで、
きちんとカレンダーで何月か把握出来るようになっているところを見ると、
(前回まで12月、今回から1月)
この手術は2月末から3月あたりになる計算なので、
それが、ラスト近くのヤマになるのかな、という気がしました。
6人の医師の過去に関しては、
少しずつ見えてきたところもあるんだけど、
その倍ぐらいの量で新たな謎が増えているので、
時系列ごとの出来事や人物の繋がりがますます複雑になって、
ますます整理するのが大変。 しかも、今のところ、
「あ、分かった!」という達成感がほとんどなくて、ちょっと切ない。(苦笑)
でも、こんなふうに、視聴者がドラマから挑まれている感じって、
私は本当に久しぶりに味わっている気がして、
嬉しくてワクワクして仕方ないのも確かで。
おかげで、頭の中にいろんなことをたくさん詰め込み過ぎて、
毎回、疲労感も半端ないですが・・w
公式サイトに「パーソナルヒストリー」が出来ていました。
時系列どおりに並んでいるので、分かりやすいです。
『ラストホープ』公式サイト内「PERSONAL HISTORY」
今回メインだった高木(田辺誠一)の過去。
紗枝(上野なつひ)のノート、「淳二でいいや」に、
二人の関係がどういうものだったかが偲ばれて、切なかった。
彼女が手術したとしたら、
そのスタッフに高木は入っていたのか、それは成功したのか、
なぜ彼女のチューブを外れたままにしなければならなかったのか、
副島(北村有起哉)の「死ぬ必要のなかった患者だよ」
という言葉の意味は何か?
1998年、ニューヨーク。
さらに大きな問題に足を踏み入れざるをえなくなりそうな高木・・
それをやっちゃいけない!とは分かっていても・・
ということになるんでしょうか、
それとも私の妄想で終わるんでしょうか。
そしてもうひとつ、
彼のスウェーデンへの過剰反応は何を意味するのか?
(スウェーデン人のおねえちゃんと付き合ってる、
なんて軽い話じゃないよね〜)
今回観ていて考えたこと。
「手術の成功」とは、どの段階を指して言うのか。
希望=HOPEを持てる治療とは何か。
波多野(相葉雅紀)が橘(多部未華子)に言った、
「一人の患者さんをちゃんと救うことは、そんな簡単なことじゃない」
そこを、今後 このチームが共通認識出来るのかどうか・・
おそらく、今のところ、波多野以外では、高木が、
それを一番良く理解しているんじゃないか、という気がするのですが、
果たしてどうでしょうか。
iPS細胞について。
「細胞の初期化」という言葉を聞いて、なるほどうまいこと言うなぁ、
と思い、少し分かったような気分になりました。
改めて、すごいことなんだ、と、このドラマのカンファレンスから
学ばせてもらった(もらっている)気がします。
そのあたりも含め、古牧(小日向文世)や波多野を観ていると、
今後、話がとんでもない方向へ飛んで行きそうな気がしますが、
私が「とんでもない」と思っているだけで、
先端医療では決して夢物語じゃないのかもしれない・・と、
4話までの流れを観て納得させられつつある気がします。
関わるすべての医師が、
安直な倫理観を振りかざさずに、人間としての温かみを持ちながら、
人体の再生・操作というところまで入り込めるかどうか・・
先端医療は、どこまで神の領域に足を踏み入れて行くのか、
それは人間にとって、本当に幸せなことなのか・・
このドラマから掘り起こせるテーマは、
非常に深く、非常に重いものにもなりうる気がします。
さて、田辺誠一さん。
いや〜、回想の高木が、20代終わり頃の田辺さんの感じ
そのままだったので、びっくりしました。
NYの高木の風情も、『ホテリアー』の緒方を彷彿とさせて、
いい感じだったし・・等々、
他にもいろいろ書きたいことはあるんですが、
最近田辺さんに関するヲタ発言が多いような気がするので、
今回はこのぐらいで自粛w。
追記。
そのうち高橋一生くんあたり、ゲストで出てくれたりとか・・
いや、私の個人的な願望に過ぎませんが。
『ラストホープ』
放送日時:毎週火曜 夜21:00- フジテレビ系
キャスト
相葉雅紀 多部未華子 田辺誠一 小池栄子 北村有起哉 桜庭ななみ
平田満 高嶋政宏 小日向文世 / 石田ひかり 紺野まひる 他
スタッフ
脚本:浜田秀哉 演出:石井祐介
プロデュース:成河広明 古屋建自
『ラストホープ』公式サイト