『三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される〜』(第7話)感想

『三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される〜』(第7話)感想
今までは ゆるゆる だったけど、
今回は、どこまでも ゆるゆるゆる〜 って感じでしたw。
もうほんと、最初から最後まで脱力しっぱなしで、
力の入るところがどこにもないんですよね。(爆)

「やりたいことだから諦められない」という良いセリフもありましたが、
先週までと違って、強く印象づける言い方ではなかったので、
ためになる今週の一言、的な重さもなかったし。

あまりにも、こちらにぶつかって来るものが何もないので、
最初観た時は、ちょっと物足りなくも思ったんですが、
再見して、そのゆるさに馴染んで来ると、
何の束縛もないホワワワ〜ンとした世界観に、
みょ〜に居心地の良さを感じるようになってしまったりしてw。


怪しげな温泉旅館、というと、すぐに思い出すのが「TRICK」。
そして、そういう期待を裏切らない、このドラマ。
セミナー会場の胡散臭さなんて、まさにTRICKそのままの空気感で、
何だか懐かしささえ覚える始末。
セミナーの先生が森下能幸さんだなんて、念が入ってますw。

そこにすっかり馴染んでるのが、
山田(仲間由紀恵)よりもっと単純な明智中五郎(田辺誠一)w。
まぁ、探偵セミナーなはずが、いつのまにか自己啓発セミナーになってる、
それを嬉々として受講して、すっかり名探偵気分になってる、
・・って、どこかで今の世相を皮肉ってる・・と思えないこともない・・
と言えなくはなくもない・・??
(あ〜先週分を引きずってる〜w)

とっ・・とにかく、
この脱力感は、嵌まってしまえばこっちのもんです。(ほんとかっ!?)


中五郎は、まるで おめでたい中学2年生・・どころか、
耳ふさいで、聴きたくない〜って言ってるところは、小学生みたい・・
・・って、どんどん精神年齢が下がって行ってるようなw。

田辺さんは、もう、肩に力が一切入ってないですよね。
やるぞ!という前向きな姿勢さえ感じない。(爆)
ただ、この役を楽しんで楽しんで、自由に演じているような気がします。


一方の20面相(漢数字じゃなくてこっちが正解のような気がして来たw)
は、もうほんと「いいやつ」だよね。
トラック止めて、中五郎の死体を強奪(?)したのだって、
結局は中五郎を小林少女(小池里奈)に返すために助けてくれた、
ってことだし。 しかも、ご丁寧に、ドライアイスまでつけてw。

まぁ、ようするに中五郎のことが徹底的に嫌いってわけじゃないし、
小林少女の気を引きたくて(認めて欲しくて)やってるんだろうけど、
そんなところも、中五郎に負けず劣らず中2臭が漂ってて、
まさに、脚本・演出の狙い通りなんだろうな、と思う。
うまいこと20面相をここ(中2レベルw)まで落として来た片桐仁さん、
さすがと言うしかありません。


先週は、ちょっと変則で、20面相が前面に出て来たけれども、
今週は、またもとの形に戻って、落ち着いた気がします。
しかも、20面相の人柄が だいぶ分かって来たので、
少しの出番でも、ちゃんと彼に感情移入出来やすくなって来てる・・
ちょっとずつ前進してる感じがします。


他には、高田刑事(田中要次)があいかわらずいい味出してたし、
亜傘クリス子の黒坂真美さんもなかなか良かったですが、
旅館の仲居さんの印象がものすごく強かった。
この人いったい誰なんでしょう?w

米俵から、アントニオ猪木から、杉下右京から、
勉強小僧から、阿部慎之助から、野風から(たぶんw)
ネタも満遍なく入っていて楽しかったです。


来週は温水洋一さん。
スタッフ内では、面白い、との前評判が高かったようですが、
はたして・・??