『ヤマトナデシコ七変化』(第1話)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第1話)感想
神の雫』以来、何となく気になっている亀梨和也くん主演、
ということで、観てみたんですが、いやこれ、想像してたより面白かったです。


設定は、もう、少女マンガそのもの、って感じで、
「ありえない〜」というツッコミどころ満載、なんだけれどもw、
前クールで、もっとありえない『小公女セイラ』の世界観に、
まんまと嵌まってしまった私としては、
最初から、何の引っ掛かりもなく、
すんなりと、ヤマナデ世界に入って行けました。


恭平(亀梨)とスナコ(大政絢)のふたりが、自分の容姿について、
真逆の意味(一方は完璧すぎ、一方はブス)でコンプレックスを持っていて
それを、今後、どうやって乗り越えて行くのか、というのが
見どころになるんだろうと思いますが、
私はこのコンプレックスってやつ・・
特に、一見まったくそんなものを抱きそうにない人間
(今回で言えば恭平みたいな)のそれ・・が大好物なのでw
そのあたりをこれからどう表現してくれるのか、楽しみです。


主要4人のうち、手越祐也くんと宮尾俊太郎くんは、
うまくキャラが立っていて、上々の出来。
一歩引いた感じの内博貴くんも、
何となくドラマ全体が、彼目線で作られている感じなので、
一番後ろにいていい、と思うし、
この3人に亀梨くんと大政さんを加えた5人で生み出すケミストリーが、
今後どうなって行くのか、等々、惹かれる要素があれやこれや。


さて、亀梨和也くん。
神咲雫(神の雫)が、ある意味、
自分の中で一から生み出し、練り上げなければならない、
作り上げるのがすごく困難な役だったのに比べると、
この高野恭平というのは、
亀梨くんが持っているものすべて、ぜ〜んぶ、洗いざらい(しつこいw)
出してしまっていい役だと思うんですよね、私は。


街を歩けば、女の子が何百人もついて来るほどのいい男、
なんていうとんでもない設定のこういう役は、
それこそ、コンサートのように、自分を全部さらけ出して、振り切って、
自分が、自分の中でかっこいい、と思えるものを、
遠慮なく、度胸良く、役にどんどんぶつけていかないと、
役に負けてしまう、と思うんですよ。
そこまでして初めて、恭平の底に眠っているコンプレックスが、
透けて見えて来るんじゃないか、と。
そこまでしてやっと、亀梨和也本人が持つ陰影が、
役に投影されるんじゃないか、と。


まだ初回、ということもあってか、
亀梨くんに、そこまでの思いっ切りのよさが感じられなかったのが、
私としては、ちょっと残念でした。
ただ、前半よりも後半、そういう点ではかなり開き直ったようにも見えたので
これからどう変わって行くのか、そのあたりも楽しみにしたいと思います。


気になったこと。
本人は気づかないで演じてたんじゃないか、と思うけど、
一瞬キムタクに見えたシーンがいくつか。


・・・う〜ん、亀梨和也23歳、
俳優として乗り越えなければならないものは、まだまだ多い。