『ヤマトナデシコ七変化』(第7話)感想

ヤマトナデシコ七変化』(第7話)感想
今回はスナコちゃん(大政絢)が良かったなぁ!
私も、どっちかと言うと スナコ的な暗〜い人間なので、
(ホラーは好きじゃないけどw)
あの、みんなの前に出るとどうしてもウジウジぐずぐずしちゃう性格
というのは、すごく分かる気がします。


いじめられていた過去に対して、
すず(近野成美)のように、誰かを怨んだり憎んだりしない(出来ない)、
むしろ、その原因が、いじめられた自分にあると思ってしまう・・
だからなおさら、内に引きこもってしまう・・
そういうスナコの痛みの感じ方が、
すごくまどろっこしいには違いないんだけど、
私は、何だかとても愛(いと)おしかったです。

スナコとすずの感情がぶつかり合うシーンは、
設定としては決してしっかり出来ていたわけではないんですが、
演じている大政さんと近野さんに緊迫感があって、引き込まれました。


さて、今回の恭平くん(亀梨和也)。
うはは〜、この髪型好きだなぁ! メガネかけてると なおさらいい。
ビジュアル的には、本当に、何の文句もありませんw。

ただ、この人は、役の気持ちを練って行く時に、
外に向かって思いっきり発散させるような作り方をしない人
なのかもしれない。
あいかわらず、臆病で、ちょっと痛々しい感じがして、
ちゃんと着地していない、というか、はぐれた仔犬みたい、というか・・
瞳の奥に、ギラギラしたものを内包してる、という感じがしないんですね。
なので、恭平の、あばれはっちゃく(手におえない暴れん坊)って部分には
どうしても物足りなさを感じてしまう。

そのあたりは、たとえば手越祐也くんあたりのほうが、
かえって、思いっきりがいいかもしれない。
(いや、単なる妄想w)


ただ、そんなふうに、喧嘩っ早いところをガツンと見せない、
感情の起伏を大きく振幅させない中で、
恭平が持つ、非常に繊細な感情の揺れ、みたいなものが、
魅力的に伝わって来たのも確かで。
スナコが前髪切って現われた時の、ほんとに微(かす)かな、
でも確実に惹かれて行く表情なんか、
いかにも「もしかして・・・・・惚れた?」って感じがしてw、
そういう、気持ちがほんの少しだけ動く様子が、とても自然に出ていて、
神の雫』の時に、亀梨くんのまさにそういうところに惹かれた者としては
なかなかに興味深いシーンも多かったです。


来週、どうやら恭平の過去が明らかになるようですね。
このドラマのキモの部分がようやく見えて来るんでしょうか。
お母さん役の麻生祐未さんがぶつけて来るだろう激しい感情を、
恭平役の亀梨くんがどんなふうに受け止め、返すのか、
楽しみです。