『853〜刑事・加茂伸之介』(第2話)感想

『853〜刑事・加茂伸之介』(第2話)感想
ドラマの筋立てとしては、登場人物の関係が幾層にも入り組んでいて、
なかなか面白かったんじゃないでしょうか。
3人も死んでいるので、それぞれの犯人が誰か、というところが、
ちょっとバタバタになってしまった感じはしましたが、
最後まで犯人が読めなかったので、
推理ドラマという部分でも薄い感じはしませんでした。


細かいことかもしれないけれど、最初のひき逃げ事件の時、
右ドアから黒岩(木下ほうか)が飛び出して来たので、
彼が運転していた、と簡単に信じ込んでしまったのだけど、
車は実は左ハンドルで、もうひとり乗っていた、というあたりが、
画面越しに事件を目撃していた視聴者への小さなトラップになっていて、
私としては、すごく楽しませてもらいました。
(似た感覚で、1話のトランペットが妙に気になってる私w)


「武藤班」の刑事たち。
加茂伸之介のチャラさに、さらに磨きがかかり、
彼(を演じている寺脇康文さん)を観てるのが本当に楽しくなって来ました。
前回の浜(菅原大吉)に続き、
今回は、真島(戸次重幸)や綾松(新谷真弓)あたりのキャラが立って来たし
佐々木(富田靖子)や酒井(林剛史)もだいぶ練れて来て、
全体の色味が増した気がします。


そんな中での、武藤係長(田辺誠一)。
そんなに優秀なら、たった数人の班の長、ってわけはないだろう、
と思ってたんだけど、他にもいくつもの班を持ってるのね〜、
なるほどなるほど。


何となくそれぞれの色が出て来始まった武藤班にあって、
いまだ彼だけが、どこかはぐれてる感じがしてしまうのは
確かなんですが・・
でも、ファンの欲目か、ツイッターの弊害か(爆)
前半観ていて、その「眉間の立てジワ5本のカチンコチン武藤」が、
妙に可愛く感じられてしまって、困った。
で、ひょっとしたら、笑いの要素(喜劇的)も含んでのキャラ設定
じゃないのか、なんて、とんでもないことまで考え始める始末w。


う〜ん、何て言ったらいいのかなぁ・・
「絶対に この表情のままで最終回まで行くはずがないよねっ!」っていう
不可思議な確信が生まれてしまったんですよね、私のココロに。


佐々木(富田)が、2話にしてだいぶ落ち着いて来たので、
あとは、武藤がどんなふうに鎧をはずして行くか、
(願わくば、かっこよくはずして欲しい!)
そのあたりがちょっと楽しみに思えて来た第2話でありました。


でもまぁ、なんだかんだ言って、今のところ、私の一番のお気に入りは、
不思議ちゃんキャラのサチコ(平田裕香)なんだけどねw。