『小公女セイラ』(第8話)感想

小公女セイラ』(第8話)感想
今回も痛かったし重かったなぁ。
普段、私も、「こうあるべきだ」とか、「こうでなければならない」とか、
そういうワクに囚(とら)われてるような人間なので、
ひょっとしたら、自分の言ってることは綺麗事(きれいごと)に過ぎなくて、
そういう考えを押し付けられる方は、
たまったもんじゃないのかもしれないなぁ、なんて、
何だかすごく考えさせられてしまいました。

 

まさみ(岡本杏里)の「正しいことはひとつじゃない」
という言葉を聞いていて、
ふと、『空飛ぶタイヤ』(WOWOWドラマ)を思い出しました。
人は、その立場や生き方によって、自分なりの正義を見い出して行くもの。
ある人にとっての許しがたい行為が、
別な人にとっては正義になることもあるのだ、と。

 

確かにセイラ(志田未来)の言動が示すように、
「本当の(真の)正義」と呼べるものはひとつしかないのかもしれないけれど
人はそんなに強くない。
弱くても、ずるくても、間違っていても、
場合によっては、自分の生き方の精一杯の範疇(はんちゅう)の中で、
「自分にとって正しいこと」に甘えて生きて行くことも
許されていいんじゃないか、と。
(『空飛ぶ・・』みたいに、それが「事件」になっちゃ絶対にいけないけど)

 

千恵子(樋口可南子)とセイラ。
先週、ちょっと歩み寄りがあったんじゃないか、と思ったんですが、
また元に戻ってしまいましたね。
セイラママ・薫子(黒川智花)は、どれだけ千恵子に
プレッシャーを与えていたんだか。
千恵子の、セイラに対する「あの子は悪魔だわ」という言葉の
本当の意味も、非常に気になるところです。

 

さて、亜蘭先生(田辺誠一)。
やっぱりビューネくんでしたね〜、
笑美子(斉藤由貴)に対して、だったけどw。
笑美子が言い切らないうちに、
そっと抱きしめて「大丈夫」って言ってあげてたのが、
私にとって、今回最大のツボでした。
女性を抱きしめてるのに、男性の肉感的な色気がまったく感じられない、
ほんとに不思議な人だ、亜蘭先生は。
ペット系俳優(ペットみたいに 癒してくれる役を得意とする俳優)の
面目躍如だね〜田辺さんw。

 

・・で、で、亜蘭先生、来週は、
セイラやカイト(林遣都)に英語を教えていたのがバレて、
学院を辞めさせられる、だってぇ〜!?
まさか、このまま不思議キャラを栗栖(要潤)に譲って、
静かにフェードアウト、ってことはない・・よね・・!

 

このドラマも、あと2回。
樋口さんのインタビューによると、もう最終回の脚本は出来ていて、
ステキな終わり方だ、ということらしいですが・・
本当に、全員ちゃんと(亜蘭も含めてw)納得の着地が出来るんでしょうか?
岡田惠和脚本が、そのあたり、どう落とし前をつけてくれるか が楽しみです。