『神の雫』を18巻までナナメ読み。

 『神の雫』を18巻までナナメ読み。
前回、漫画『神の雫』5巻まで目を通したところで、
 >今のところ、主人公・神咲雫にも ライバル・遠峰一青にも
 >人間的な深みが感じられない
と書いたのですが、その後続きを読んだら、俄然面白くなって来まして。(笑)
神咲雫も遠峰一青も「十二使徒」と「神の雫」にかかわることによって、
キャラが徐々に掘り下げられて行ってるんですよね。
特に一青にとっては、「十二使徒」との出逢い(発見)が、
そのまま、彼の「過去を乗り越えるための成長譚」にもなっている
ような気がします。

 

おそらく、雫が持っているもの(感性)と一青が持っているもの(知性)、
その両方を備えないと「神の雫」には辿り着けないんじゃないか、
とも思いますし(なんだか紅天女を目指すマヤと亜弓に似ている。笑)
そのためには、お互いがお互いの力量を認め、
力を合わせないといけないのかな、という気もします。
今のところ、一方的に一青がリードしていますが、
いずれ、雫の感性に打ちのめされる時が来るんでしょうか。
そのあたり、すでに互いに一目置き始めた二人の今後が楽しみです。

 

―――で、1月から始まるドラマ『神の雫』。
(どうやら一青役で田辺誠一さんが出演するらしい、という情報があって、
それで急にこのネタが増えたわけですが。笑)

 

神の雫」という至高のワインに辿り着くためには、
十二使徒」(ワイン)を探さなければならないわけですが、
原作(漫画)ではまだ6本しか明らかにされていないのですよね。
あと6本、TVドラマの中で勝手に使徒を決めることは出来ないと思うし、
まして「神の雫」が何であるか勝手に決めてしまうことも出来ない。
とすると、かなりストーリー展開が難しくなって来るんじゃないでしょうか。

 

現段階では、当然のことながら、原作の中から収束地点は見い出せない。
ドラマは、独自の展開と終着点を見つけなければならない。
(たぶん、タクラマカン砂漠マッターホルンのロケなんて
しないだろうしなぁ。笑)

とすると、神咲豊多香の遺産をめぐる雫と一青の対決、
という図式をメインにしながら、
雫と仲間たちの描写を楽しく見せつつ、一青の過去を手繰りつつ、
ワインの魅力を語るドラマ、ということになるのでしょうか。

 

ローランが出て来ないとすれば、
「一青(田辺誠一)セーラ(佐々木希)兄妹+西園寺(内田有紀)」を
徹底的に悪役にして、
「雫(亀梨和也)+みやび(仲里依沙)+周囲の人々」との対立関係を
明解にする、ってのも、ひとつの手かな、
なんて、勝手に妄想してます(そういうの得意。笑)が、
まぁ、今回はあまり深読みせず
(『きみはペット』で、やり過ぎて墓穴を掘ったので。爆)
とりあえずは、田辺誠一久方ぶりの
クールなメガネ男子ぶりを楽しみたいと思います。(笑)

★『神の雫』公式サイト(NTV)

 

追記。
今回、亀梨くんと共演、ということで、
田辺さんってジャニーズの人との共演が多いよなぁ、
と思って調べてみました。こんなにあります。

 

1995「夏!デパート物語」山口達也
1997「サイコメトラーEIJI松岡昌宏
2000「月下の棋士森田剛
2000「フードファイト草彅剛
2002「夢のカリフォルニア堂本剛
2003「きみはペット松本潤
2004「南くんの恋人二宮和也
2004「徳川綱吉イヌと呼ばれた男草彅剛
2006「里見八犬伝滝沢秀明
まったくからみはなかったけど「あすなろ白書」(1993)では
キムタクと一緒だったし。
こうしてみると、漫画原作のものが多い・・(笑)

 

ちなみに、舞台では森田剛くんと二度共演しています。
荒神〜AraJinn」「いのうえ歌舞伎IZO