『神の雫』DVD-BOX 特典映像

神の雫』DVD-BOX 特典映像
神の雫』本編に関しては、今のところ 語り尽くしている感が強いのでw
今回は、開封後まず最初に観た 特典映像について、
感想を書きたいと思います。

 1・制作発表
 2・インタビュー
 3・メイキング
 4・クランクアップ
 5・フォトアルバム が、主なラインナップ。計57分。


★まず、制作発表ですが・・・
芸能ニュース等で流れたものと違って、ロングバージョン。
ひとりひとりの挨拶などもちゃんと入っていました。
で、ロベール(竹中直人さん)が、あんなに最初から最後まで
一青(田辺誠一さん)をネタにしてるとは思わなかったw。
インタビュアーからコメントを求められるたびに、
「一青がかっこつけてるんだ」「一青が・・」「一青やってる田辺が・・」ってw。
田辺さん、一応、外見は一青仕様なんですが、もう完全に素に戻ってて、
「何回突っ込むの〜」みたいな、ちょっと困ったような笑顔でしたw。


★田辺さんのインタビューでは、
特に、一青を「努力の人」と言っていたのが、すごく印象的でした。
確か、雑誌か何かのインタビューでも
同じようなことを言ってるのを読んだ覚えがあるんだけど、
本人が直接話してるのを観て、改めてその独特な捉え方に惹かれました。
一青は一見 天才型に見えるけど、
実は、本当に天才なのは、雫の方なんですよね。
雫は天然で気づかないけど、一青の方はそのことに早くから気づいていて、
雫に対して複雑な劣等感みたいなものも持っていたはずで・・
そのあたり、もうちょっとしっかりドラマに反映出来なかったかなぁ、と、
改めて、もったいない想いが募りました。


あと、マンガ原作にリアリティを持たせるためには・・という、
そういう作品に数多く出演して来た田辺さんならではの視点からの話も、
興味深かったです。


★メイキングは、雫役の亀梨和也くん中心ですが、
田辺さんと亀梨くんが周りのスタッフと一緒に談笑しているシーンがあって
何言ってるのか解からないんだけど、すごくいい雰囲気で、
無性に「その場にいたかったなぁ」なんて、無茶なことを考えましたw。

あと、椅子にすわって、ポケットに手つっこんで、
足をまっすぐ伸ばして、足首だけクイクイって動かしてる一青が、
ビジュアル的には、私の一番の萌えポイントでしたw。

実は、一青の階段落ちのシーンをどう撮ったのか興味があって、
メイキングに入っててくれないかなぁと密かに期待していたのですが、
そのあたりはまったく触れられてなくて、ちょっと残念でしたね。


★フォトアルバムは、第1話から順を追って。
いろいろなシーンが思い出されて、懐かしかったです。


制作発表とか、クランクアップの挨拶の時って、
いつものことだけれど、田辺さんって、どこかふわんと浮いていて、
「役」と「素」との中間地点でウロウロしてる感があってw
あいかわらず掴みどころのない、不思議な人だなぁ、と思いましたw。
(その点、KAT-TUN=アイドルとして普段からカメラ慣れしてるせいか、
亀梨くんの方が だんぜんしっかりしていた気がしますw)

で、そういうふわわわ〜んとした人が、
ひとたび役に入り込むと、独特のあの「一青ワールド」を生み出す、
そのギャップが、ものすごく興味深いわけで。
で、また「よく解からない人だなぁ」「興味尽きない人だなぁ」
というところに戻って行くのですけどね、いつものように・・w


特典映像を観ての全体の印象としては、
すごく「大人の現場」だったんだなぁ、という感じがしました。
俳優同士がベタベタな関係にならない、いい意味で、個人主義的な。
亀梨くんも、仲里依紗さんも、そんな大人たちの中で、
懸命に背伸びをして演じていたんだろうなぁ、と。

素に戻った時に、二人とも 何となく居場所が定まらない感じがしたのは、
そのせいかもしれない。

だけど、仲さんも言ってたけど、
そういう大人たちの現場で 難しい役を演じたからこそ、
得られたものも幅広く、たくさんあったんじゃないか、という気がします。


良い環境、というのは、決して居心地の良い場所、というばかりではない、
常に自分と対峙させられる、確実な意識を求められる、
自己啓発を続けなければ落とされる・・
そういう厳しい場所に身を置くこともまた、
その俳優にとって、良い環境と言えるのではないか、と。

そういう意味でも、
遠峰一青という、とんでもない難役を演じた田辺さんはもちろん、
まだ若い亀梨くんにとっても、仲さんにとっても、
この作品で味わった苦労や、培(つちか)った感性が、
次への大きな糧(かて)になって欲しい、と願わずにはいられなかったし、
彼らの次の仕事が、本当に楽しみにもなりました。


そしていつか、またどこかで、
美しく澄んだ「空気感」を作り上げたこの人たちが共演する姿を、
再び観る事が出来たら・・と
そういう「夢」を持たせてもらえたことが、すごく嬉しかったです。