『ハッピーフライト』感想:3/『神の雫』(マンガ)

 ハッピーフライト』感想:3
うん、今回が一番気楽に楽しめました。(笑)
コメディではなくて、やっぱり「お仕事映画」として観るのが正しい気がする。
いろいろな問題やミスが起きるんだけど、
それらに対する伏線がちゃんと張ってあるんですよね。
なぜ中村の工具を子供が持ち出すことが出来たのか、とか、
なぜ右のビトー管が故障のまま飛び立たなければならなかったのか、とか
今回、それらの答えを自分なりに見つけ出せたことで、
この映画の奥行きが、ずっと深く感じられるようになった気がします。

 

試写会の感想の時に、田辺さん(や岸部さん)に対して、
ちょっと物足りない、というようなことを書いたけど、
いやいや、おそらくあれ以上のことをやったら、やり過ぎだったでしょうね。
逆に、あそこで抑えてる、っていうサジ加減が絶妙だったと思います。
なので、前言撤回させていただきます。すみません。(笑)

 

で、私的田辺ベストショットは、
エンドロール、無事4本線になった鈴木の、
コーパイの時とは比べものにならない、しっかりとした頼もしい表情。
あのトラブルを乗り越えたことが、鈴木の自信に繋がったんだろうなぁ、
と素直に思える、とてもいい顔をしています。
あの顔を観られるだけで、この映画を観る価値があるんじゃないか、
と、個人的には思います。(笑)

 

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神の雫』(マンガ)
思うところあって(笑)『神の雫』を5巻までナナメ読み。
うーんうーん、ワインの薀蓄(うんちく)はさすがだと思うけど、
今のところ、主人公・神咲雫にも ライバル・遠峰一青にも
人間的な深みが感じられない。
ふたりともいいキャラなのに、もったいない。
(それに比べて『月下の棋士』は、
キャラの掘り下げ方が凄い漫画だったなぁ!と思う)

 

亀梨和也くん主演でドラマ化されるそうですが、
料理紹介ドラマ『美味しんぼ』みたいに、
ワイン紹介ドラマになってしまうのではないか、と、若干の不安。
それと、まだ原作が完結していない、ということで、
ドラマの最後をどこに着地させるのか、よほどうまく作らないと・・・
脚本・演出等、スタッフの力が試されるような作品、って気がします。

 

で、原作のマンガ。
一青の背景、ってのは、これから出てくるんでしょうか、
それとも、私が見落としたのか・・・?