キック・ザ・カンクロー(talk)

2005・10・9放送(TBSラジオ
★この感想は、あくまで、翔と夢の主観・私見によるものです。
 

夢:いや~、正直、こんなに盛り上がると思わなかった!(笑)
翔:もうちょっと まったりと会話が進むのかと思ったら、最初からもうノリノリで。(笑)
夢:クドカン宮藤官九郎)の引き出し方がうまいのかな。
翔:田辺さん自身、ここでなら何でも話せる、というようなリラックスムードだったのも確かみたいだけど。 クドカンと同年代ということで、話が合ったということも大きかったんだろうし。
夢:最初の「ふたりともラジオっ子だった」ってところから、すごく話がはずんでたものね。 田中義剛の話で意気投合してたし。(笑)
翔:「子供電話相談室」の話も面白かった。 はがきを読んで欲しくて、たいして悩んでもいないことを、子供らしくていいかな、という理由で書いて出した、という・・(笑)
夢:ああ! 「なぜ体操の時の掛け声は1~8までしかないのか」ってやつね。(笑)
翔:何度聞いても笑える。 内容ももちろん面白いんだけど、その話をする時の田辺さんの声の様子とか、クドカン港カヲル皆川猿時)の大笑いとか、全体の雰囲気がすごく良くて、それが何だかとても嬉しかった、ということもあるし、田辺さんの「プロデュース+演出力」みたいなもののルーツが垣間見えたような気がして、興味深かった、ということもあるし。
夢:「プロデュース+演出力」・・・?
翔:自分(の作品)を認めてもらうために、どんな演出をすればいいのか、どうすれば人の気持ちを捉えられるか、どうすれば他の人と違った印象を与えられるか、ということを常に考えている、というか・・・
夢:ああ、そうかそうか。(笑)
翔:小学生の頃って、普通はみんな「俳優」になりたがると思うんだけど。 自分が何かやることで、同級生から注目浴びたい、というような・・・
夢:うんうん。
翔:でも、田辺さんの場合は、ちょっと違っている。 自分でシナリオを書いて、誰かがそれを演じるのを見て喜んでる、みたいな・・・ちょっと遠くから ものを見ている感じがした。
夢:そうかぁ・・・
翔:小学生の頃からそれが出来ていた、そういう どこか引いた視線を持っていた、そういう人だから、映画監督になったのかなぁ、と。
夢:なるほどね~。 意外なところから、田辺監督のルーツが見つかった、って感じなんだ。(笑)
翔:そうだね。
★    ★    ★
夢:CMをはさんだ後、港カヲルも交えて、ちょうど稽古中だった『七人の恋人』の話。 出演者が男ばかり7人だったので、稽古してない時は会話がなくてシーンとしてた、って・・・(笑)
翔:「もうちょっと華のある人を入れておけばよかった」 というクドカンの言葉に、思わずうなづいちゃった自分がカナシイ・・(笑)
夢:あら、あたしは、「田辺誠一には、華もオーラもないのかい!?」ってツッコミ入れつつ聞いてたけどな。(笑)
翔:(笑)  友達(飲み友達)の話も面白かったよね。 三宿で飲んでて、酔っ払って松尾スズキさんに何度も電話を掛けて、その都度断られた、とか、近松で共演してた時、一緒に飲もうと思って阿部寛さんに掛けたら、間違って阿部サダヲさんに繋がった、とか・・・(笑) 
夢:何となく、田辺さんってそんなことしそうもない人だったから、ちょっとびっくりした。
翔:携帯アドレスにどんな人の名前が入ってるか、何となく分かる感じだよね。
夢:うんうん。(笑)
★    ★    ★
夢:次に、クドカンと田辺さんの最初の出会いは『トップランナー』(NHK)だった、という話。 クドカンにとっては、その時の印象が強かったみたい。
翔:まじめなトークの合間に、「宮藤さん、食パンは6枚切りですか8枚切りですか」とか、「杉兵助って知ってますか」とか、変わったこと訊いたらしくて。(笑)
夢:それをカメラが回ってる時に訊いて欲しかった、と、クドカンも言ってたけど。(笑)
翔:それは当時 皆 思ってました。(笑)  まぁ、少なくともあの時点ではそれが出来なかったんだろうな。 今はちょっと違うかな、という気もするけど。
夢:うん。
翔:あいかわらず聞き下手なところはあるかもしれないけど、『究極の共鳴』あたりを観ていると、話に食いついてる感じがする。特にあの眼がキラキラしているところとか・・・(笑)
夢:そうそう、興味深々って感じが伝わってきたよね。
翔:そういうM.Cがいてもいいのかもしれないよね、「それでそれで?」と、相手の話の続きを、言葉ではなくて視線で求めている、みたいな・・・(笑)
夢:言葉じゃなくて視線で・・・(笑)
翔:いや、でも、そういうのって、かならず相手にも伝わると思うので。 
夢:うんうん、確かに。
翔:まぁ、表情が見えないラジオじゃ、使えない手ではあるんだけど。(笑)
夢:(笑)
翔:その点、クドカンは、言葉で相手を乗せて行くやり方が本当にうまいなぁ、と思った。 聴いている私たちもずいぶん笑ったけど、ゲストの田辺さんも笑ってたし、クドカンもカヲルさんも大笑いしてたし、すごくいい雰囲気で話してるのが伝わって来てたし。
夢:そうだね~。
翔:一度田辺さんにもラジオのMCをやってみて欲しい気もする。 熱い視線だけじゃ伝わらない、確実に「言葉」で相手からいろいろなものを引き出していかないといけないわけだから、逆に、絶対に「言葉」で訊かなければならない立場になった時に、どんなことを話すのか、興味がある。
夢:かえって、TVの時より、うまく話が回転して行くような気がする?
翔:自信を持って断言は出来ないけど・・・たぶん。 そういう意味では、この番組の居心地の良さ、というのは、すごく参考になるんじゃないか、と思う。
夢:なるほどね。
翔:そんなこんなで、あっという間の30分でした。 本当に楽しかった。
夢:また機会があったら、ぜひ出て欲しいよね!
翔:「ウーマンリブ」公演に出演が決まったら、また、この番組に出る機会もあるかも。(笑)
夢:そうか!まずそっちが先か!(笑)