『ホテリアー』(第7話)感想

ホテリアー』(第7話)感想
昨夜初めて観た時は、
「もったいない〜」「もったいない〜」と思い過ぎて、
感想がまとまらなかった私ですが(笑)
さすがに、今朝 二度目に観た時は、
ちょっと冷静に全体を観ることが出来ました。


それにしても・・・ 
今回のような展開になる前に、
水沢(及川光博)―小田桐(上戸彩)―緒方(田辺誠一)の関係を
もっと深めておいてくれたなら、
このドラマは、もっともっと面白くなったのになぁ!と、改めて思う。

せめて、あと2話、
緒方に憧れていた杏子が、徐々に水沢に惹かれて行く過程を・・
杏子に最初から惹かれていた水沢が、どんどん愛を深めていく様子を・・
杏子が次第に水沢に惹かれて行くのを、自分の気持ちを抑えつつ、
優しく見守り続けようとする緒方を・・
異父兄妹と知って、苦しみつつ杏子を遠ざけようとする水沢を・・
その水沢のいきなりの冷たい態度に深く傷つく杏子を・・
そういう杏子を見て、心を痛める緒方を・・
じっくりとしっかりと描いた脚本段階でのエピソードと、
そういう繊細な感情を俳優に求め、すくい取ろうとする演出があったなら!
と、残念でなりません。


そういう部分が、しっかりと描けていないので、
水沢が、緒方に 杏子と異父兄妹であることを告白するシーンは、
演じるミッチーとしては、おそらく、ものすごくやり難かったに違いない。


緒方にしても、
水沢との約束を破って、杏子が水沢の異父妹であることを話してしまう、
その、これ以上杏子が苦しむのを見ていられない やむにやまれぬ気持ち
というのを、あの場面だけで表現しようとするのでは、
とても足りない。


にもかかわらず、水沢を演じるミッチーも、緒方を演じる田辺さんも、
よくあそこまで感情を引き上げて演じていたなぁ、と、感心しつつ・・・


あのやり難い状況の中で、
複雑な気持ちをきっちりと演じていたミッチーに比べ、
(だいたい、好きな女が異父妹だと知って悩み苦しみ涙する35歳、
なんて、多少でも説得力持たせられるのは、ミッチーぐらいだぞ、きっと)
田辺さんは、まだ、
追い詰めれば もっともっと微妙で繊細な感情を表現出来るはずなのに!
と、あれだけのものを見せられてもなお、
物足りない、と思う自分を止められなかった。
「杏子への告白」などという美味しいシーンがあるのなら、
もっとすんなり感情移入出来るだけの状況を作っておいてやれよ!
と思わずにいられなかった。

田辺誠一という俳優は、ただあれだけの人、じゃないはず。
きっちりとした背景が描かれていれば、
感情の微妙な襞(ひだ)を、
もっともっと繊細に、もっともっと深い色合いで演じられるはずなのに・・・
ああ、もったいない! もったいない〜〜!!


田辺さん、先週に引き続き、セリフが流れてしまうところがありました。
お疲れなのかなぁ、とも思うけれど、
それを観てる側に悟られたり、心配されたりしたら、まずいですよね。
(まして田辺ファンは目利きが多いので。笑)
泣いても笑っても、あと2回です。
増殖しつつある田辺(緒方)ファンのためにも、
さらなる精進を心よりお願い致しまする〜〜!!
と、さらにムチ打つ冷酷で非情なワタシ。
(・・・いや、翔の本性なんて、そんなもんなんです〜 苦笑)