『風林火山』(第20回/軍師誕生)感想

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『風林火山』(第20回/軍師誕生)感想
今週も重くて暗かったですね〜。
こんなに華の続かない大河も珍しいんじゃないでしょうか。(笑)
こんな感じが続くなら、
あと数回の後に上杉謙信(@Gackt)が登場した時には、
この重苦しい空気の中に、華やかさ・鮮やかさを振り撒いてくれる
ってだけでホッとして、
喝采を送りたい気持ちになるんじゃないか、と。(笑)


武田晴信市川亀治郎)- 由布姫(柴本幸)- 山本勘助内野聖陽)って、
精神面にまで波及した、
ものすごく深い「三角関係」になっていると思うのですが、
3人が3人とも、まったく遊びのない、
艶やかな色っぽさのない状態で突き進むので、
観ていて息苦しくなることもしばしば。(笑)

なんかねぇ、もうちょっと軽い感じにならないものか、
もう少し色がつかないものか、とも思うけれど、
このメンバーなら、むしろ、この調子でどんどん深みに嵌まるのも
いいかも‥とも思う。


晴信なんて、かなりきわどい会話をしてるのに、
こっちがポッと赤くなる暇さえ与えてくれない、というか。(笑)
ああいう話を勘助にしても、埒が明かないだろう、
むしろ、小山田(田辺誠一)の方が的確な応えを返してくれるぞ、
とも思うけれど(笑)
男と女の色恋にまったく不向きで慣れない勘助だから、
晴信も由布姫も心を許すのだろう、とも思う。
晴信も、由布姫も、勘助という「媒体」を通さないと通じ合えない、
というところが、非常に哀しくて切ないし、
その不可思議な繋がりが、
今後、一層3人への興味を増してくれるような気がします。


三条夫人(池脇千鶴)の、
自分ではそれと気づかない残酷さも、いいですよね。
夫人の言葉には、晴信の正室としての「確かさ」がある、
でも、だからこそ由布姫にとっては息苦しいのだ、ということが、
彼女には解からない。
少しでも由布姫を励まそうとして、
いろいろなことを言ってあげるのだけれども、
それらすべて、由布姫にとっては、優越感に浸った嫌味としてしか
受け取れない、という、なんとも切ない関係になってしまう。
来週あたり、その二人の立場と本音とがぶつかり合うようで、
そちらも とても楽しみです。


小山田信有(田辺誠一)。
とりあえず今回は、いました、ってことで。(笑)
ビジュアル的にはなかなか美味しかったので、まぁいいか。
来週の出番はないようです。
(うう‥21回にして初めてのお休みだわ〜寂)
再来週は、私が観たかった信有と勘助のやりとり、ってのが、
ようやくあるらしいので、
それを楽しみに待つとしましょうか。
信有、ようやく自分の「任」を知る、ということになりそうだしね。(笑)