『だめんず・うぉ〜か〜』(第1話)感想

だめんず・うぉ〜か〜』(第1話)感想
いやぁ、面白かったです。
実は私、藤原紀香さんがちょっと苦手だったのですが、
仕事を完璧にこなしつつも、後輩に煙たがられ、ダメ男ばかりに引っ掛かる
三十路の秘書・まりあを、等身大で演じていて、
今回、非常に好印象を持ちました。

相手の一ツ橋役の宮迫博之さんがまた、うまいんですよね。
決してハンサムじゃない(あ、すみません。笑)のに、
まりあと絡むと、いつのまにかいい男に見えて来るから不思議。(笑)


これは、脚本(田辺満)が、
彼らを一方向からでなく多面的に描いているからなんじゃないか、と。
性格が単純じゃないんですよね。
良い面も悪い面も、いろいろ持っている人間として描かれているから、
底の浅い人間に見えない、
そういう彼らが絡むと、なおさらいろんな色が表れて、さらに面白くなる。

ただ、そういうふうにしっかり描かれているのは、
今のところ、まりあと一ツ橋だけなので、
ナツ(山田優)あたりが、今後もっと深く描かれるようになると、
ドラマ全体として、さらに重みのある面白さになるんじゃないか、
という気がします。


ひとつ気になったのは、
ゲスト陣のキャラが、どうしても平板になってしまっていること。
1話の中で、メインストーリーが展開しつつ、
ゲストのサブストーリーも差し込まれるとなると、
まぁ、書き込み不足になってしまうのは仕方ないかもしれませんが。

ともあれ、演出(片山修)もスピーディで、展開も速く、
キャスティングも、それぞれキャラが立っていて良かったし、
背景(ロケ地やセット)も安っぽい感じがなくて、good。
久々に(『きみはペット』以来?)コメディを楽しめそうな予感がします、
この調子で行ってくれれば、ね。(笑)


さて、小山内静氏(田辺誠一)ですが。
う〜〜ん、あの和男さんと同一人物とはとても思えん!(爆)
まだ、顔を出したという程度なので、
どういう人間なのか読めないんですが、
何となく、副社長(レッド吉田)に牛耳られてる気の弱〜い社長(笑)
って感じがするんですけど、本当のところはどうなんでしょうか。
プリンスメロンくんみたいに、逆境に追い込まれ、
まりあの力を借りて、たくましく這い上がる‥みたいな展開でも、
弱々しく見えて実は‥みたいな展開でも、
まりあや一ツ橋のように、多面性を持った人間として描いてもらえるなら、
私としては十分満足出来そうな気がします。

それにしても、田辺さん、
コメディでもちゃんと普通に(赤井豪が顔出すことなく。爆)
「かっこいい男」していて(笑)嬉しかったです。


今後は、まりあを間に、一ツ橋との勝負、ってことになるんでしょうか。
個人的には『夢のカリフォルニア』の借りを返してくれ、とも思いますが、
(元同僚役の宮迫さんに、
運送会社でバイトしてるのバカにされたからね。笑)
きれいに振られるのも、またよいかも。(笑)


<第2話予告>
爆笑! 静くん、あんたはハンカチ王子かっ!?