『古畑任三郎 VS SMAP』/『交渉人真下正義』ミニ感想

古畑任三郎 VS SMAP』/『交渉人真下正義』ミニ感想
ドラマレジェンドスペシャルという副題のついた『古畑任三郎 VS SMAP』と
踊るレジェンド第1弾の『交渉人真下正義』。
フジテレビは、<レジェンド>として、
過去の名ドラマのゴールデンタイムでの再放送を考えているようですが、
これ、すごくいいアイデアだと思う。
NHKで<アーカイブス>として過去の名番組を再放送してるのを観て、
どうして他のチャンネルは、これをやらないんだろう、と思っていました。

 

『古畑 VS SMAP
リアルタイムで観た時、すごいドラマだ!と感激したのを思い出しました。
脚本・三谷幸喜さんの、SMAPのメンバーの個性への読みの深さというか
想像力の深さというか、に、脱帽。
特に、木村拓哉さんの輪郭の描き方は、何度観ても惚れ惚れ。
まぁ、綺麗にまとまり過ぎなところはあったけれども、
メンバー全員が持つ香りというかテイストというか、は、
三谷幸喜が感じた、という注釈つきであっても、
なるほどそういう人たちなんだろうな、と
こちらが思うに十分な説得力があった気がします。
もちろん、しょせん「ドラマ」という虚構の世界の話ではあるんですが。

 

交渉人真下正義』
踊る大捜査線シリーズ全作品の中でも、1・2を争うぐらい、好きな作品。
もともと、ユースケサンタマリアさん演じる真下という役が好きだった、
ということもあるのですが、
この作品(映画)は、
ユースケさん(=真下)の魅力が結実したものになっていた
ような気がします。
ストーリーとしても、とても面白かった。
最後まで、犯人を映像として見せない、というあたりも、
かえって犯罪の不気味さを浮き彫りにしていたような気がします。
冷静に交渉にあたる真下が、
直感だけで動いているような木島(寺島進)の言うことを
素直に聞くあたり、
感情の入り込む余地のないようなプロファイルの世界に
「情」を絡める真下の、真骨頂、でもあったのではないか、と思いました。
そして、そういうところが、
室井(柳葉敏郎)が真下を買っている要因になっている
のかもしれない。

 

それにしても、踊る‥のスピンオフ作品4本、続けて放映とは、
なかなかやるなぁ、フジテレビ。