『スクールデイズ』感想:1

スクールデイズ』感想:1
スクールデイズ』(DVD)初見。
この重さはどうだ。
この痛さはどうだ。
この切なさは‥この哀しさはどうだ。
この映画には出て来ない、だけど、確実にそこにいる、
私を含めた「観客」という名の、残酷な存在。
ところどころ、ニヤリと笑いながらも、
結局、最初から最後まで、つらくて苦しくて、最後にはビターな涙。


森山未來よありがとう!
簡単に「うまい」という言葉だけで済ましちゃいけない、
確固とした「何か」を持っている彼に、最大級の拍手を!
それを見抜いていたのだろうか、
この難しい作品を、彼の初主演映画に据えた守屋健太郎監督にも拍手!
そして、鴻ノ池を演じた赤井豪、を演じた田辺誠一にも、拍手と称賛を!
鴻ノ池と赤井の、切ない二重構造に酔いました。


どうも、こういう作品に対して、
変なところで呼応した気分になってしまうのが、私の悪い癖。
ラストの(キャットウォークでの)赤井の気持ちを考えると、
何だか苦しくて、切なくて、
今は、無駄に明るい鴻ノ池を演じる赤井(を演じる田辺誠一?)
を見るに忍びない気分、なので、
当分「特典」を観るのはお預けになりそう。