『きみはペット』(マンガ)最終回

 読んで、とてもつらかったけれど、非常に納得もしました。
で、ドラマを観ても、マンガを読んでも、
「ペットであるモモ」というところにこだわっていた自分が、
まるっきり非現実的な人間だったということを思い知らされました。

 

確かに、スミレを前に進ませるためには、
ああいう結論(コンプレックスを克服して普通の女性としての幸せを掴む)
になるのが正しいんだろうけれど・・・・
ああいう結論に持って行きたかった作者・小川さんの気持ちも、
痛いほど分かるけど・・・・

 

少なくとも私は、
「少女マンガ」(という言い方がすでに死語なのかもしれないけど)
にそういうものを求めていないんだなぁ。
私は絶対に、スミレの、女性としての確かな幸せよりも、
男の子をペットとして飼う、という、非現実的な夢物語の方が好きなんだ、
と、改めて思う。
もちろん、それは単に「私個人の好み」の問題、ではあるんだけれど。

 

スミレも、モモも、蓮實さんも、結果的に普通の幸せを手に入れた。
それがどれほど大切なものか、それこそがどれほど重要なものか、
よく分かってる。
分かってるけれど、
それを少女マンガで見ようとは思わないんだよなぁ、私は。