『下妻物語』感想

 ず〜〜っと前から観たいと思っていたのですが、いつも貸し出し中で、
昨日ようやくDVD借りて、今日観ることが出来ました。
いや〜〜噂にたがわぬ面白さ!!(笑)
阿部サダヲさんや荒川良々さんが出てるから、というわけじゃないけど、
クドカン松尾スズキさんの作品に通じるものがあるようにも思いました。
(もっとずっと分かりやすい、って感じだけど。笑)

 

主人公ふたり(土屋アンナ深田恭子)がすごく魅力的でしたね。
土屋さんは、特攻服からかけ離れた、
少女期のあやうい雰囲気を持ってる人。
反対に、深田さんは、危なっかしそうで、実はしっかりしてる感じ。
このふたりが、相容れない外見(特攻服とロリータ)とは裏腹に、
少しずつ相手を受け入れて行く様子が、
ギャグ満載のストーリーの中に、すごく自然に表現されていて、
「人間は、所詮ひとりぼっち。だけど、友達がいるっていいよね」という
非常にシンプルなテーマを、ゆっくりと無理なく伝えてくれるのです。

 

脇を固めているのは、前出の阿部さん、荒川さんの他に、
樹木希林さん、本田博太郎さん、宮迫博之さん、岡田義徳さん、
篠原涼子さん、小池栄子さん、等々。
それぞれに適材適所でしたが、
特に本田さん、大好きです、ほんとに。(笑)
あと、岡田さんは、ここ2〜3年注目してる俳優さんのひとり。
この人の三枚目の作り方には職人芸の香りすら漂う、
と思ってるのは、私だけ?(笑)

 

注目の阿部サダヲさん。
今回も、はっちゃけた役を、ソツなくハイテンションで演じてました。
・・・・でもね、この人、これだけじゃないのにな、とも思う。
もちろん、こういう役が「はまり役」なのは間違いないんだけど、
リーゼントじゃない、髪下ろしてサラサラヘアになった時に時折見せる
はにかんだ顔、というのも、私は大好きで、
そういう彼を、役の上に引き出してくれる人はいないのか、
と思うんですよね。
絶対いい、と思うんだけど。

 

そう・・・・翻弄するとんがった田辺誠一と翻弄される優しい阿部サダヲ
なんて、一度やらせてみたいけどなぁ! どうです、宮藤さん?(笑)