『海猿』/『電車男』/『いま、会いにゆきます』/『がんばっていきまっしょい』ミニ感想

 今クール、最初から観てるドラマは『海猿』と『電車男』。
途中ちょこっと観て面白そうだと思ったのが、
いま、会いにゆきます』と『がんばっていきまっしょい』。

 

海猿
映画版をTVで観て嵌まり、
引き続きTVドラマを観るようになりました。
映画では、
藤竜也さんと國村隼さんの「大人の男」同士のやりとりが素晴らしくて、
「く〜〜っ、田辺誠一さんも歳とったら
こういう空気が作れる俳優になってくれっ!」
と、思わず神に祈ってしまいましたが(笑)
TVでは、時任三郎さん扮する上司が、とても温かい感じで、
いつのまに、こういう雰囲気を纏(まと)える俳優さんに
なっちゃったんだろう、と、ちょっとびっくりしてしまいました。

 

電車男
いやしくも毎日ネットにお世話になってる人間としては、
観ておかなきゃね、と思って観始まった(笑)のですが、
妙に嵌まってしまいました。
正直、私は、伊東美咲さんがどうも苦手なのですが、今回のエルメスは、
何考えてるかわかんないフワッとした雰囲気があって、何かいい感じ。
一方、電車男伊藤淳史くんは、もうイメージぴったりで、
意識的にデフォルメされた表情とか観てると、
マンガチックで、なのに場に馴染んでて、この役作りはビンゴ!だね、
と思いました。
オタク臭をぬいて、ちょっとすっきりしたお兄さんに変身したところなども
いい男にはなりきれない切なさがちゃんとあって、
物語として、とてもリアル。(笑)

 

特筆すべきはネット仲間。
私のご贔屓・小栗旬くんが、一言も発せずニヒルにパソの前に向かえば、
なすび・たがめ夫婦は、会津でエールを送り、
菊間千乃アナが暴力夫に震えつつ書き込み(杉田かおるさんかと思った)、
他にも、六角さんやら伊集院さんやら温水さんやら、
個性派がフラッシュで出て来る。
彼等が、実生活でさまざまな状況を背負いつつ、電車男に声援を送る、
そして、電車男が頑張る姿をネットを通して知り、自分自身も励まされる、
そのあたりの、ネットと人との関係、というか、距離というか、が、
ちゃんと描かれていて、しかもスピーディに表現されていて、
すごく面白い、と思いました。

 

いま会いにゆきます』
成宮寛貴くんがパパかい?!とびっくりして、
たまたま時間があって観たのですが、
うん、すごく興味深かった、成宮くんの演技の はみ出し具合が。(笑)
田辺さんのヘンリーに繋がるものを感じた、というか。

 

がんばっていきまっしょい
鈴木杏さんら、少女たちの生き生きした様子がとてもいい。
サイドにNEWSのふたりを持って来たのも、正解だった気がする。

 

それにしても・・・・
これら4本は、すべてリメイク。
TVは、TV独自のドラマを作る力を失ってしまったのでしょうか。