「暗黒館の殺人」

暗黒館の殺人 投稿日: 2005年6月13日(月)roji
数ヶ月前に買ったまま ほったらかしにしていた
暗黒館の殺人」(綾辻行人作)を、ようやく読み終えました。
買っておいた本は、これで全部(グインサーガ100巻までを含め)
読み尽くしてしまった。(笑)

大好きな「館シリーズ」だったので、
上下合わせて原稿用紙2500枚という、京極せんせもびっくりの長編にも
かかわらず、すいすいと読み進むことが出来ました。

時間の二重構造が巧みに組み込まれているので、
最後に、「ああなるほど!」と思わされたのは確かなんだけど、
「姑獲鳥(うぶめ)の夏」(京極夏彦作)同様、
ミステリーとしてはそういう手を使うのはどうかなぁ?と
個人的に思う部分もあったし、
何となく全体的に悲壮感が薄い感じがして、
私としては、「傑作!」と絶賛するまでは至らない感じがしました。

ただ、ラストの余韻、というのは、なかなか私好みではありましたが。