『解夏』感想

 解夏』(TV放映)
前半30分ほど見逃してしまいました。
(柄本さんのシーン観られなかったのが残念)
ん〜〜、やっぱり私は、自分のことをかなりのへそまがりだと自覚しつつも
この作品全体に流れる「病気とのゆるやかな向き合い方」というのに、
どうも波長を合わせることが出来ません。
登場人物も、風景も、とてもいいと思うんだけど、
登場人物それぞれの痛みを、まっすぐに受け取れない自分がいるんです。

ある意味、これは理想の姿、だと思う。
本人も、周りの人間も、こんなに穏やかに病気を受け入れられる、
こんなふうに人々と風景とに見守られながら、
ゆっくりと病気を受け入れて行ける、
そうであるなら、どんなに幸せだろうと思う。

 

物語、ドラマ、なのだから、きれいで素敵だった、で終わればいい、
醜いものや残酷なものをストレートに見せる必要はない、
あえてそういう部分を外したのだ、と言われれば、そうかもしれない、
だから、これでいいじゃないか、と言われれば、
そうかもしれないんだけど・・・・
いや、こういう作り方があってもいい、と思ってる自分もいるんだけど・・・・
どうも、踏ん切りつけて「それでいい」と言うことが出来ないです。
(やっぱりへそまがりだ〜)

 

主人公の友人役の田辺誠一さん。
映画を観た当時、
私、『半落ち』の役の時と違った形で、不満を抱いたのですが、
今回観直して、彼に関しては、あまり違和感を感じませんでした。
2度目、ということで慣れたのか、
最初の時は、気持ちが不安定な状態のまま観たせいで
キツイ観方になったのか、
ちょっと自分でも解からないんですが。
自分が病気になった時、こういう人がいてくれたらいいよね、
とつくづく。(笑)