『エースをねらえ!』(最終回)感想

エースをねらえ!最終回感想 投稿日: 2004年3月12日(金)
観ました。
いやぁ〜面白かったです、原作通りで。(笑)

 

まず、お蝶夫人が、あのキャラのままで最後まで持ち堪えたことに、拍手。
ひろみとの試合は、
今までの集大成を見せてもらった、という感じがしました。
松本莉緒さん、これで評価が変わるかな。

 

藤堂役の吉沢悠くん。「忍」の一字の役だったなぁ。
こういう役って、本当に難しいんだと実感しました。
宗方との会話あたりから、いい感じになって来たけど、
食い足りないには違いなく。

 

ひろみ役の上戸彩さん。
こういう面もあるのね、と再発見。 
眼に力があって、正面からのアップが魅力的。
だけど、たとえば藤堂を好きな気持ちとか、宗方に対する複雑な感情とか、
細かいことになると、深められない。
そのあたりが、とっても残念。

 

さて、宗方コーチ役の内野聖陽さん。
原作に描かれた宗方仁を、寸分の狂いもなく現出させた力量には、脱帽。
いかにもマンガキャラの宗方を、
他の役を演じるのと同じように、きっちりと作ってみせた、
その「本気」に、感動。 
揺れず、ブレず、きちんと本質を掴む。素晴らしい俳優さんです、本当に。
(でも、好きなのは、役によって揺らめいてしまう田辺誠一さん
だったりするんですが。笑)

 

ああ、これで、たとえば宗方や藤堂のひろみへの感情の変化とか、
ひろみにとって、テニスがすべて、になって行く過程とか、を、
こんなに淡々と、ではなく、もっともっと盛り上げて描いてくれていたら、
原作に流れる、登場人物同志の熱く深い結びつきを、
もうちょっと感情過多になるくらい強く表現してくれていたら、
うんと胸に迫るドラマになっていたんだろうに・・・・
うーーん・・・・