『荒神〜AraJinn〜』感想:3

テイスト。
レーザー光線と煙が舞う戦いのシーンは『ドラゴンボール』だよなぁ、と。
ハチャメチャノリノリは『クレヨンしんちゃん』映画版だし、
時空警察は『ドラえもん』、サッカーボールは『名探偵コナン』、
こち亀』とか『ワンピース』の匂いもするし・・・
少年マンガテイスト、とも言えるけど、
アニメテイスト、とも言えるのかもしれない。

で、ふと思った、
そういう中からこのお芝居に一番近いものを挙げるとしたら、
犬夜叉』じゃないか、って。

ジン=犬夜叉 サラサーディ=桔梗+かごめ 風左衛門=奈落+殺生丸
と当てはめると、自分としては一番しっくり来る感じがします。

少年マンガだけなら、
『熊沢パンキース03』も、その要素はあったと思うのですが、
今回は、精神的な部分よりも、もっと上っ面な部分で、マンガだなぁ、と。 
ビジュアルとかも、マンガそのものだし。
(パンキースは、おっさんばっかりで、ビジュアル面は・・・笑)

さらに、さりげなく少女マンガの香りも漂わせたりしてて。
その部分を一手に担(にな)ってたのが、風左衛門=アルゴール。
しかも、優しくて穏やかで、少女たちが皆憧れる、というんじゃない、
非常にビターな味わいのある、しかもお茶目な部分も持ってる、
黒髪屈折キャラ。(爆)

欲を言えば、
もうちょっとアルゴールとしての登場時間が長いと嬉しかったんですが、
逆に、非常に短時間に凝縮されていたので、
彼の弱点をきっちりとこちらに伝える程度で終わっていて、
甘くなり過ぎず、
ビターなままのアルゴール(を田辺誠一さんが演じ切ったこと)が、
私には、とても新鮮な感じがしました。