『サボテン・ジャーニー』感想:3

なぜあんなに泣けたんだろう。
たぶん、「今」の田辺さんだから出せる可愛らしさとか、色っぽさとか、
かっこよさとか、情けなさとか、優しさとか、明るさとか、慎ましさとか、
健気(けなげ)さとか、強さとか、弱さとか・・・
そういうありとあらゆるものを、2時間足らずの中にぎゅっと詰めて、
ぜ~んぶ観せてもらえたような気がしたから、かな。

実際、あんなに目まぐるしく多彩な色に染まる田辺さんを初めて観た気がしたし、
ユーモラスなナビオが時折フッと見せる 微妙で繊細な表情の彩(あや)なすものが、
今まで数多く田辺さんが演じて来た どんな「二枚目」の役よりも、
ずっとずっと深い色合いを作り出しているような気がして、
実は私、ナビオに滅茶苦茶ときめいてしまって、
最後にゃ、もうすっかりしっかり‘惚れて’しまっていたのでした。(笑)

まさか・・
今この時期に、ナビオ(というより、むしろ、田辺誠一という俳優さんが、かな)が、
私をこんなにときめかせてくれるなんて思ってなかったし(笑)、
ここまで堂々と「ニ度惚れ」させてくれる俳優さんのファンでいられるって、
冥利に尽きるよなぁ、なんてことを考えているうち、
もう、どうにも涙が止まらなくなっちゃって。(笑)

単純と言えば単純だけど、
単純に惚れられる相手がいるってのも、またいいよね。(笑)