『人間の証明』(第8話)感想

最初から感じてたことですが、
このドラマ、映像処理が上手いんじゃないでしょうか。
映像の切り方・重ね方、というのが、すごく、
登場人物の心情みたいなものを掬い取るのに役立ってる・・・
ただかっこいいと思ってやってるんじゃないあたり、
スタッフのこだわりを感じます。

前回、私が書いた「白人対黒人」という、ワンパターンになりがちな図式、
棟居(竹野内豊)の、父親の事件に対する終息のさせ方とうまく絡めて、
薄くならずに、かと言って、重過ぎにもならずに、
いい感じで納得させられた気がしました。
棟居の父親を殺した犯人が、その記憶がない、というのがね、
なんだか、いろんなことを意味してるようにも読めて、
すごく良かったです。

佐伯ですが。
表情に、まったく嘘がなくて、引きつけられました。
それに、あんなふうに動揺したりうろたえたりする田辺誠一さん、って、
あんまり観たことなくて(笑)
だから余計に、すごく嬉しかったですね、私としては。