はなまるカフェ(4枚ちゃん編)(talk)

2000・3・30放送(TBS系)
★このトークは、あくまで、翔と夢の主観・私見によるものです。
 

  夢:『はなまるカフェ』というのは、「はなまるマーケット」(TBS系)という朝の番組の中の1コーナーで、30分ぐらい、ゲストと岡江さん・薬丸さんがおしゃべりするもの。
  「おめざ」と言って、ゲストのお気に入りの食べ物を一緒に食べて、あとは、ゲストが撮った写真をネタにおしゃべりするわけだけど、田辺さんのトーク、久しぶりだった。
  翔:『トップランナー』以来? もっといろいろなトーク番組に出てるんだけど、私たちは見られなかったり見逃したりしていたので・・・・
  夢:まぁ『恋のから騒ぎ』にゲスト出演、というのもあったけど・・・
  翔:あれは「トーク」には なっていなかったでしょう。
  夢:あれに関しては、翔はかなり辛辣(しんらつ)な感想を持ったんだよね。
  翔:というより、田辺さんが居心地悪そうで、見てるのが辛(つら)かった、と言った方がいいかな。 今回は、久々に田辺さんの素顔を垣間見られたし、「から騒ぎ」の鬱憤(うっぷん)も晴らしてくれたので、心から楽しめました。
  夢:登場は、あいかわらず照れたような、はにかんだような、いつもの笑顔だった。
  翔:ちょっと背中をまるめて、ね。 
  夢:岡江さんから、「紫のイメージ」とか言われて、照れまくってた。
  翔:なんとなく、そういう形容されると、見ているこちらまでくすぐったい感じがする。 実物は全然違うヤツなんだから、役のキャラで決めつけないでくれ、みたいな。(笑)
  夢:ははは・・それはある!
  翔:『眠らない羊』以降、素の田辺さんの面白さ、奥深さみたいなものを識(し)ってしまってからは、「田辺誠一」という俳優につきまとうイメージと、実際とのギャップが激しくて、時々、すごくはがゆい時がある。 それは、私が「眠れない羊症候群」に陥った原因のひとつでもあったんだけど。
  夢:うん。
  翔:田辺さんだって、「ホントの俺は違う!」と言いたい時もあると思う。 だけど、それが出来ない。 だから、こういうトーク番組で「素」の自分をさらけ出すことで、「田辺誠一」のイメージをぶち壊すことに、田辺さん自らが快感を覚えてるんじゃないか、という気がする。
  夢:そうね。 だから「おめざ」も、『4枚ちゃん』になるわけね。(笑)
  翔:小洒落たカフェの洋菓子・・・・なんていうのじゃなくて、ただ、4枚切りの食パンにマヨネーズとバター塗っただけ、という、およそ「紫のバラのひと」には似つかわしくない食べ物。 だけど、『羊』を読んだり、普段の田辺さんのユーモア感覚を知ってる人なら、ニヤリと笑って「田辺さんらしい」って思えるもの。
  夢:その辺は、カントク田辺の感覚なのかな。
  翔:監督として、演出家として、ハイユウ田辺に何を持たせれば観客にうけるのか、この「おめざ」に関しては、かなりの計算があったんじゃないか、って気がするけどね。
  夢:で、食べながら話したのが、子供の頃「糖尿」だったという・・・・聞いてて、思わずのけぞっちゃいましたが。(笑)
  翔:そこまでイメージ壊さなくてもいいだろう!?って?(笑)
  夢:そうそう! 岡江さんに、「それにしてはスタイルいいですね」って言われて、「表に出ないから・・・血管圧迫されてるかも・・・・」って、そこまで言うかぁ!?(爆)
  翔:なんか、田辺さんの食生活ってヒサンだよね。 「銀たらの煮付け」を食べさせてあげたい、と思った。
  夢:なんで「銀たら」?
  翔:いや・・・家の昨日のおかずだったので・・・・
  夢:翔もヘンだよ~~っ!(笑)
★    ★    ★
  夢:田辺さんが撮った写真は、全部で5枚あった。 1枚目のタイトルが「二代目」。 岡江さんからもらった自転車を盗まれて、新しいのにした、という話。
  翔:ヤックン(薬丸)に突っ込まれてた。 「泥除けに名前書いておかなかったんですか」とか、「チェーンカバーがないと、ズボンの裾が汚れるでしょう」とか。(笑)
  夢:「ああ」「ええ」「はい」・・・・って、田辺さん、応戦一方だった。(笑) 
  翔:でも、観てても、ほのぼのとして、いい感じだった。
  夢:2枚目は「引越癖」。 チラシ見るのが好き、というのは、有名な話だね。
  翔:でも、3年で5回引っ越した、というのにはびっくりした。 しかも、3軒前に住んでたのが、「ビューティフルライフ」に出てきた家だった、って、さすが、伊達に不動産屋さん通いしてるわけじゃないんだ、と。
  夢:目の付け所は確かなわけね。
  翔:実は、私も、不動産チラシに嵌(は)まってたことがあって。 あれ、見始めると楽しいんだよね。
  夢:どんなとこが?
  翔:まず、土地の場所から吟味する。 交通の便とか、学校が近いかとか、買い物に便利か、とか。 で、建物は南向きでちゃんと陽が当たるか、駐車場は広いか、隣の家との間隔は十分か、ごみ捨て場はどこか、電柱は邪魔にならないか、というようなことを見る。
  夢:ひえ~~~
  翔:最後に家の中。 収納は豊富か、それこそ田辺さんみたいに、水まわりが無駄なく出来てるか、トイレの位置、風呂場の位置、窓の位置に至るまで、徹底的にチェックして行く。 将来、自分の身体が動けなくなった時、この家は本当に住み良いか、というところまでね。(笑)
  夢:なんでそこまで?
  翔:なんでだろう? でも、そんなふうに見てると、ほんとに8時間ぐらい経ってしまう。 住んでみたい家の図面まで自分でひいたぐらいだから。
  夢:あ、あの、『DOG-FOOD』のパンフに出てたような、見取り図?
  翔:そう。 あの見取り図は田辺さんが書いたんじゃないか、と思ったくらい、好きならそこまでやっちゃうだろうな・・・・という感じはある。
  夢:すごいな・・・・
  翔:今はさすがにそこまではしないけど、建売のチラシなんかあると、つい見入ってしまう。 
  夢:結局、「凝り性」には違いないよね。
  翔:それは確か。 田辺さんもきっとそうなんだと思う。
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  夢:3枚目の写真は「特機・手狭」。 
  翔:「すいすい日記」か何かに、クレーン買って家に置いてある、と書いてあって、いったい田辺さんってどんなすごい家に住んでるんだ?と思ったけど。(笑)
  夢:クレーンって、こういうのだったのね。(笑)
  翔:それにしても、レールが6mもあったら、手狭になるのも無理はない。 おまけに、あの「おっさん机」と椅子がデーンとあって・・・・
  夢:あの机が・・・・誰だっけ?
  翔:銀色夏生さんの家にあったような、と田辺さんが言ってた机なんだね。 使い心地良さそう。
  夢:でも、男の一人暮らしにしてはきれいだったよね。 写真撮るためにかたづけたとは思うけど。 引越し魔だから、ちらかるヒマもない?
  翔:それもあるかもしれないけど、写真に映ってない、見えない部分は、結構ヒサンな状態だったりして・・・・という気がしないでもない。(笑)
  夢:ふふ・・・写真一枚で、いろんなこと想像出来るね。
★    ★    ★
  夢:ここで、「はなまる伝言板」のコーナーになって、『DOG-FOOD』がビデオ化された、という話になって、画像もちょっとだけ出て、翔はびっくりしたって言ってたけど?
  翔:きれいな映像だったし、抱いてたイメージと違ってたので。 あと、編集を自宅のパソコンでやった、というのは知ってたけど、食器をガチャンと置く音、足音とかも、ひとつずつ入れていった、なんて話を聞くと、どれほど根気のいる作業なんだろう、って。
  夢:翔、面白そうって思ったんじゃない?
  翔:あら、よく分かったね。
  夢:なんてったって凝り性だから。(笑)
  翔:(笑)
  夢:さて、4枚目の写真は「尾行」で、5枚目が「訪台湾」。 犬には、かなり執着があるみたいね。
  翔:さお竹屋といい、犬といい、「尾行」が好きだよね、田辺さん。
  夢:あ、ホント。(笑) なんでだろう?
  翔:さあ? でも、その「好奇心」「執着心」って、クリエーターとしては、絶対に必要なものなんじゃないかな。 ・・・って、こんな話を『眠らない羊』でもやったような気がするけど。
  夢:「訪台湾」は、『リング0』のキャンペーンで台湾に行った時、映画の看板を撮ったもの。
  翔:写真の左上が空いてる、というヤックンのツッコミ、私、全然気づいてなかったから、「おお!」と感心してしまった。 『DOG-FOOD』のポスターも、ビデオのカバーも、言われてみれば確かに、左上が空いている。
  「不安定の方が、心を動かされる」と田辺さんは言ってたけど、この辺の心理も、分析してみたら面白いかもしれない。
  夢:監督としての次回作の予定を訊かれて、「特にないけど、ちょこちょこ撮りたい」って言ってたね。
  翔:舞台とかもあるから、監督としてのメジャーデビューは、もう少し先になるのかもしれない。 でも、どうかTV(ドラマ)の仕事も忘れないで!と、切にお願いしたいです。