『戦う!書店ガール』(第8話)感想

『戦う!書店ガール』(第8話)感想

う〜ん、あそこで田代(田辺誠一)が理子(稲森いずみ)に
「好きだ」と告白するのは、
ちょっと強引過ぎた気がします。
そこまで持って行くには あまりにも
観る側が十分納得出来るだけの二人の ‘想い’ の蓄積も、
エピソードの量も乏しかった上に、
田代の家庭の事情をいきなり聞かされたこともあって、
(まぁ、そんなことだろうとは思ったけれど)
ちょっと二人の(特に田代の)気持ちに感情移入出来なかった。

そのあたりは、1話分削られてしまった弊害が出た、
ということなのかなぁ・・どうなんだろう。
これまで、私が、
田代の 理子に対する気持ちに 好意以上のものを感じなかったのは、
田辺さんの演じ方にそこまでの熱が感じられない気がしたから だけど、
それは私のただの気のせいだったのか、
それとも、田代の気持ちのどこかに
奥さん(紺野まひる)と息子のことが引っ掛かっていた、
どこかでためらいの気持ちが働いていた、
だから(田辺さんは)そういう表現をしていた、ということなのか。
田代の内に潜むそういった心境を察した理子が、プロポーズを断った、
と考えれば、何となく納得出来なくもないんだけど・・

何だかね〜大人の恋のときめきやら揺らめきやら、
理子と田代の二人で表現したかったことがあったんだろう
と思うんだけど、
稲森いずみ田辺誠一を使っておいて、
そういうものがほとんど感じられずに終わっちゃいそうなのが、
なんだかすごくもったいないなぁ、という気がしました。

まぁ「戦う」「書店」「ガール」という部分がメインで、
恋愛話はあくまでサイド、と考えれば、
三田くん(千葉雄大)の理子さんへの想いも含め、
そのあたりの描写不足は仕方ないのかもしれませんが。

そしてペガサス書房社長(山中崇)、
この人、本当にただのいじめっこでしかなかったのかなぁ。
だとしたらちょっとショック。
何か含みがあって理子を追い詰めていると思っていたので。

今回、唯一の救いは、
小幡(大東駿介)が、亜紀(渡辺麻友)のおかげもあって
ちょっと前抜きになって来たこと、ぐらいかなぁ。
私としては、今のところ、小幡に一番感情移入出来ている気がします。


『戦う!書店ガール』     
放送日時:2015年4月-6月 毎週火曜 20:00- (関西テレビ・フジテレビ系)
脚本:渡辺千穂 原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫)
演出:木内健人 プロデューサー:山下有為、沖貴子、松井洋子
音楽:横山克 主題歌:渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records
挿入歌:SOLIDEMO 『Girlfriend』(avex trax
協力:丸善ジュンク堂書店  制作著作:関西テレビ(8カンテレ)
キャスト:渡辺麻友 稲森いずみ千葉雄大 大東駿介 鈴木ちなみ 伊野尾慧
山中崇 マキタスポーツ 木下ほうか 濱田マリ/井上順/田辺誠一
ゲスト:紺野まひる    公式サイト