『戦う!書店ガール』(第5話)感想

『戦う!書店ガール』(第5話)感想

一気に面白くなって来たなぁ。
やっぱり私は恋愛ドラマよりお仕事ドラマが好きなんだ、と改めて思う。
そしてやっぱり木下ほうかさんはこうでなくっちゃね。w

吉祥寺店の店長・野島(木下ほうか)がエリアマネージャーになり、
急な人事で店長に抜擢された理子(稲森いずみ)。
その途端、
大事な店長会議の日に父親(井上順)が倒れるやら、
その連絡を取ってくれるよう頼んだ部下の畠田(森岡豊)が
故意に連絡を怠るやら、
理子が受けた雑誌のインタビューに野島のチェックが入って
店員たちから孤立するような内容に変更されるやら、
さまざまな障害が立ちはだかって、理子は追い詰められて行きます。
さらに、吉祥寺店が7月閉店を予定していて、
自分の店長という立場も、それまでの繋ぎでしかないことを知ります。

そんな理子を救うべく、亜紀(渡辺麻友)が敢然と立ち上がるのですが、
正義感が強くて、まっすぐで、理不尽なことに堂々と立ち向かう、
相手が誰であれ、間違っていると思えば間違っているとはっきり言う、
そんな亜紀が、今回はすごく魅力的でした。
他の店員たちに嫌がらせ弁当作って励ます、なんてエピソードも、
亜紀らしくて良かった。

一方の理子は、自分を護ろうとしてくれる亜紀に感謝しつつも、
たとえば畠田に「信頼してもらえないのは自分の責任」と頭を下げるなど、
冷静なオトナの対応。こちらもかっこいいです。

小幡(大東駿介)は亜紀と急接近。
デートしたり部屋に呼ばれたりするまでになりますが、
亜紀のサバサバした気性からして、何となくそれ以上親密には
ならなそうな感じがするんですけど〜w
小幡頑張れ!とエールを送っておこう。

三田(千葉雄大)はますます理子一直線。
自分の気持ちをはっきり言えない彼がいじらしくて、
ちょっと応援したい気持ちになってしまった。
(理子×田代派なのに、ほだされてはいかんいかんw)

そんな三田の気持ちに気づく尾崎志保(濱田マリ)。
そして何だか気になる、
三田くんの様子を見てその時の気持ちに合った飲み物チョイスしてくれる
ブックカフェの店員・愛子ちゃん(工藤綾乃)。
そんな彼らのサイドストーリーも気になるところです。

さてライバル書店・ユニコーン堂の田代(田辺誠一)。
理子が店長になったことを知った時の表情が良かった。
スカウトしたかったけど、理子が店長になったのならそれでいい、
彼女が力を十分に発揮出来る場所が与えられて良かった、
という気持ちがじんわりと伝わって来ました。
やっぱり、田代は悪いやつじゃないんだよ、三田くん。

いったんは諦めた田代ですが、
理子が圧力を掛けられて苦しんでいることを知り、
「20年頑張り続けたことは何があっても消えるわけじゃありませんから」
と彼女を励まし、さらに、帰り道で思い切ったように
理子にスカウトの話を持ちかけます。
(この時の田辺さんの佇(たたず)まいがとても良かったなぁ)
その様子を見つめる一人の男・・それが野島で、
最初の「やっぱり木下ほうかさんはこうでなくっちゃね」発言に
繋がるわけですが・・

そんなこんないろいろ含めて、
今回は、仕事話と恋愛話のバランスがとても良かったように思います。
これからもこんな感じで進んでくれたらいいな。

次回はさらに波乱の予感。追い詰められる理子。
さて、どうなりますか。


『戦う!書店ガール』     
放送日時:2015年4月-6月 毎週火曜 20:00- (関西テレビ・フジテレビ系)
脚本:渡辺千穂 原作:碧野圭『書店ガール』シリーズ(PHP文芸文庫)
演出:白木啓一郎 プロデューサー:山下有為、沖貴子、松井洋子
音楽:横山克 主題歌:渡辺麻友 「出逢いの続き」(Sony Music Records
挿入歌:SOLIDEMO 『Girlfriend』(avex trax
協力:丸善ジュンク堂書店  制作著作:関西テレビ(8カンテレ)
キャスト:渡辺麻友 稲森いずみ千葉雄大 大東駿介 鈴木ちなみ 伊野尾慧
山中崇 マキタスポーツ 木下ほうか 濱田マリ/井上順/田辺誠一
公式サイト