『となりのシムラ』感想
田辺誠一さんがコント番組に出るという情報が流れた時、
私が真っ先に思い浮かべたのが、
内村光良さんや田中直樹さんらが出演する『LIFE!』だったのですが、
これはもう放送が一応終了してて。
じゃあ、三宅裕司さんが俳優さんと組む『コントの劇場』かな、とか、
お笑いの人たちがメインの『七人のコント侍』には出ないだろうか、とか、
どれもけっこう楽しんで観ていた番組だったので、
いろいろ想像してたのですが、
志村けんさんのNHK初冠番組に参加、ということだったんですね。
『となりのシムラ』。
志村さんのコントというと どうしても『バカ殿様』をイメージしてしまって、
正直、私はちょっと苦手だったのですが、
これはかなり自然体の志村さんが観られたし、
他の出演者とのバランスや、脚本の面白さ、演出の自然な感じが良くて、
ロケが多かったこともあって、ショートドラマのような感覚で観られて、
とても楽しかったです。
内容は、もうほんとに「わかるわかる〜」の連続。
スタバ風カフェなんて、私も似たような経験したことがあるしw
居酒屋の空気読んでくれない大将(原田)にも笑ったし、
小山家のお父さんの疎外感とか、ちょっとかわいそうだけど面白いし、
ホテルの出来事は、よくあるシチュエーションだけどオチがいいと思ったし、
予測変換には ニンマリしちゃったし。
このところツイッターの「ゆる絵」がすっかり有名になり、
田辺誠一ってけっこう面白い人なのかも・・
だからこういう番組に呼ばれたんじゃないか・・
なんて思う人も多いかもしれませんが、
田辺さんは、実は画伯と呼ばれるずっと以前から、
俳優として、喜劇っぽいというか、コントっぽいというか、
そういうドラマとか舞台にけっこう出てるんですよね。
ドラマでは『三代目明智小五郎〜今日も明智が殺される』、
『11人もいる!』、『デカ★黒川鈴木』、
舞台では『七人の恋人』や『鋼鉄番長』 などなど。
なので、今回は普通に俳優としても演じられるような
おとなしめの役だったのが、ちょっと残念。
次回は、原田泰造さんみたいにお笑いに食い込んで行く役でも、
ゆるゆる〜な笑いを醸し出す役でも、
じんわりと切ない笑いを引き出す役でもいい、
せっかくのチャンスなので、幅広く使われて欲しいです。
・・って、次回があることを確信してる言い方ですが、
あるよね、次回も。
で、月一でもいいからレギュラー番組になるよね、絶対。
そしてさらに橋本じゅんさんが出てるなんて!
何て嬉しいサプライズ。
おいしいとこ持って行くなぁ。さすがです。
『となりのシムラ』
放送日時:2014年12月16日(火)22:00- (NHK総合)
出演:志村けん/田辺誠一 原田泰造 吉田羊 波瑠 高橋由美子 野間口徹
橋本じゅん 小泉麻耶 大沢ひかる 松本岳 片平なぎさ
脚本:内村宏幸 平松政俊 藤原ちぼり 福田雄一/志村康徳(志村けん)
演出:吉田照幸(「あまちゃん」「サラリーマンNEO」など)
プロデュース:中山英臣 井澤秀治 制作:NHKエンタープライズ
『となりのシムラ』公式サイト