『不毛地帯』(第1話)感想

不毛地帯』(第1話)感想
小公女セイラ』の初回スペシャルがあった日だというのに、
なぜか録画しておいた『不毛地帯』を観てたりしてたわけですがw。


いや〜、しかしこれは面白かったですね。
時代の流れの中に飲み込まれながら生きる人間を、しっかりと描いていて、
今を生きる人間が、過去に何をどんなふうに積み重ねて来たのか、
その半生がきっちりと伝わって来る。
(『官僚たちの夏』には、そのあたり・・「人間を描くこと」が
不足していたように思う)


シベリア抑留の過酷な描写が、すごく大きなポイントになっていて、
その部分を、なるべく嘘臭くなく描くことで、
ドラマ全体から、甘さや緩みといったものが削ぎ落とされ、
骨太な仕上がりになっていたように思います。
脚本のうまさ(橋部敦子)演出のうまさ(澤田鎌作)を、随所に感じました。



出演者について。
実は、私は、唐沢寿明さんがちょっと苦手なのですが、
白い巨塔』の財前を観た時に、すさまじい役作りをするなぁ!と、
びっくりして、以後、苦手ながらも気になる俳優さんになりました。
今回も、「壹岐正」という役の幹が、しっかりと唐沢さんの中に出来ている、
揺らぎがない、という印象を受けました。


他の出演者もものすごく豪華で、
知った顔が出て来るたびに、おお〜!と内心驚嘆。
しかも、これだけ大勢の人間それぞれに、ちゃんと色があって、
ひとつひとつの役が立っている。
柳葉敏郎さん、原田芳雄さん、橋爪功さん、岸部一徳さん、段田安則さん、
遠藤憲一さん、佐々木蔵之介さん、和久井映見さん、多部未華子さん、
小雪さん、天海祐希さん等々、枚挙に暇(いとま)がありません。
梶原善さんや、新井浩文さんや、袴田吉彦さんが、
いいポイントで使われていたのが嬉しいし、
竹野内豊さんが、こういうちょっと軽めの役で使われるというのも、
観ていてすごくワクワクしました。
で、次回には、このメンバーに、古田新太さんとか阿部サダヲさんが
加わるんですよね〜!
いったいどんだけ俳優出せば気が済むんだ、フジテレビ〜!


・・・いやはや、これだけ重厚なドラマ観た後に『小公女セイラ』観るのが
ちょっと怖いw。