『必殺仕事人2009』(第10話)感想

必殺仕事人2009』(第10話)感想
え〜っと、必殺ですw
初期の必殺にはまった人間としては、興味があったんですが、
以前、同じメンバーのスペシャル版を観た時に、
小五郎(東山紀之)が、どうしてもダメな婿どのには見えず、
涼次(松岡昌宏)のキメキメキャラがどうも苦手だったこともあって、
(いや、サイコメトラーEIJIマンハッタンラブストーリー
ヤスコとケンジの松岡くんは好きだったんだけど・・)
連ドラになっても、イマイチ熱心に観る気になれなかったんですが。


今回は、ゲストに荒川良々さんが出る、というので、何となく観ていたら・・
いやもう画面に引き込まれる引き込まれる!!
小山内儀助(荒川)の、どこか空虚な感じ、
どうやってもその虚しさが埋まらない、切ない、哀れな感じ、が、
ひしひしと伝わって来て、ものすごく惹かれてしまいました。
いやぁ・・良々〜大好きだぁ〜〜!!(ふふん、しょせん私は浮気者)w


ドラマ全体の雰囲気にしても、
小五郎(東山)は無理にダメ婿になろうとせず、
涼次(松岡)もケレン味を抑えて、
そこに、お馴染み中村主水藤田まこと)が控え目に絡むことで、
時代劇としての落ち着きがいい具合に出て、
全体的なトーンが、しっくりと練れて来た感じ。


今回は、儀助のメインストーリーと平行して、
源太(大倉忠義)が、子供たちが喜ぶからくり人形を作る同じ手で、
人殺しの道具を作る自分に疑問を持ち始める、という
サイドストーリーがあって。
彼のその迷いが、殺しへの決断を鈍らせ、
息を吹き返した相手に逆に殺されかけて、夢中で石で殴り殺し、
あげく、その現場を小五郎の同僚・伝七(福士誠治)に見られてしまう、
というヘマをしてしまうんですが・・


それを見ていたのが、小五郎。
彼は、源太に悩みを打ち明けられた時に、
仕事をしくじったら、容赦なくおまえを殺す、とクギを刺してたんですよね。
で、とうとうそれ(仕事をしくじる)が現実となってしまうんだけど、
この時の源太を睨みつける小五郎の顔が、まるで鬼のようで!
いや〜、私、初めて東山さんをいい俳優だと思ったよ!



・・・・・と、ここまで出演者中心に見て来たんですが、
実は、何を隠そう、今回、私が一番心ときめいたのは・・・
「映像」だったんですよね〜w
斬新なカット割りとか、独特の「闇」の美しさだとか、
途中から、これは間違いなく石原興さんが絡んでるな、と思ったら、
最後のクレジット、演出のところに石原さんの名前を発見して、大納得。

初期必殺から観てる私などは、
彼独特の美意識があっての必殺、という認識があるので、
ジャニーズ組が主要三人を占める今回のメンバーに、
紛れもない「必殺色」を染め上げてくれているあいかわらずの手腕に、
昔と同じ感動を味わわせてもらいました。


それにしても・・
連続ドラマの1時間を、こんなに密度濃く作ることも出来るんですね〜。
源太(必殺メンバーの中で、実は一番のお気に入りw)
いったいどうなってしまうんだ〜〜??
ああ!次回が楽しみでしょうがない。