『篤姫』(第22回)/『ラスト・フレンズ』(第8話)感想

 すっかりご無沙汰してしまいました。
忙しくてなかなか書き込めなくてすみません。
田辺誠一さん主演の映画『ハッピーフライト』が
まもなくクランクアップを迎えるようですが、
まだ、公式サイトに動きもないし、
これといったニュースも入ってこないので、
今のうちにTVドラマのお話をしておこうと思います。

 

篤姫』(第22回)
篤姫宮崎あおいさん)が政治の中枢に入り込んで行くにつれ、
どんどん面白くなってるように思います。
「大奥」のドロドロしたイメージを一切回避して、
一足飛びに「徳川後継者問題」に首を突っ込むことになる篤姫の、
一種の「武士感覚」みたいなものが面白い。
大奥に入ってから「ほの昏い」場面が増えたのも嬉しいし、
阿部正弘役の草刈正雄さんや、家定役の堺雅人さんら、
興味深い俳優さんの場面が増えたのも嬉しい。
(阿部は亡くなってしまいましたが。泣)

 

特に、家定が登場してからというもの、
私にとっては、『風林火山』に負けず劣らず
興味深い大河ドラマになってしまってます。(笑)
あの家定は、もう堺さんのものですね。誰にも真似出来ない。(笑)
確実な演技力ゆえに表現出来ているのだろう
「揺らぎ(不安定さ)」が、私のツボに入りまくり。
ああもう!サイドバーの私のprof、お気に入り俳優の仲間入りだわ!(笑)

 

篤姫も、どんどん美しくなって行きますね。
何というか、憂いみたいなものが表情に刷(は)かれるようになって、
大人の女になって行く過程を、ちゃんと一段一段踏んでいるように思えます。

家定と篤姫の、初めての心を曝け出したやりとりは、
二人の俳優の力量もあって、非常に見応えがありました。


ラスト・フレンズ』(第8話)
先日初めて観て、すっかり嵌(は)まってしまいました。
何だろう、性同一性障害とかDVとかいう「はやり言葉」の奥にある
「人としての切なさ」が ものすごくうまく描かれてる、と言ったらいいか。

 

瑛太くん、長澤まさみさん、水川あさみさん、錦戸亮さんら、
メインの俳優さんたち、皆うまいんですが、
私が特に気持ちをさらわれたのは、上野樹里さん。
いやもう、こういう嬉しい裏切り方をされたくてドラマを観てる、
と言っても過言じゃないので、私の場合。(笑)
スウィングガールズ』や『のだめカンタービレ』の私のイメージを
劇的にぶっ壊してくれた爽快感(笑)が、何とも気持ちよかったです。
(いや、役そのものは、爽快感とは真逆の切なさなんだけど)

 

いつか田辺さんと共演して欲しい女優さんです。
このふたりなら、コント系も、めちゃくちゃ切なさ系も、
どっちも行けそう。(笑)