『風林火山』(第4回)感想

風林火山』(第4回)感想
あいかわらずストーリーに揺らぎがないですね。
ミツ(貫地谷しほり)の死、という、
非常に切ないエピソードがあったんだけど、
功名が辻」の時と違って、
甘ったるさ皆無の男っぽい切なさなんですよね。
このドラマでは、そういう「骨っぽさ」「男っぽさ」が終始一貫していて、
脚本も、演出も、俳優も、
山本勘助という役にしっかりと一本の芯を通しているから、
ブレを感じないんだなぁ、と思いました。

正直、今回ぐらいは、少し甘さも欲しいなぁ、とも思いましたけれど(笑)
でも、中途半端に甘い味付けにするくらいなら、
むしろスッパリと辛口で通してもらうのも、
それはそれでいいのではないか、と。

その辺、やっぱり内野聖陽さんの功績は大きいですね。
エースをねらえ!」の宗方仁の時も、
「少女マンガ」の登場人物特有のフォーカスの甘さみたいなものがなくて、
くっきりはっきりしていた印象があり、
おかげで、血の通った、熱のある宗方になった気がします。

逆に、今後、
由布姫とのからみで、勘助の切なさが極まった時、
もう少し甘酸っぱさが加わるのか否か、
あるいは、この骨っぽさを通すのか、ちょっと楽しみではあります。


晴信役の市川亀治郎さんもまた、
まだ子供っぽさをどこかに残している感じ
(そういうふうに演じている)が、何だかとっても良いです。
「若さ」を的確に演じられるのは、
やはり、舞台でさまざまな幅広い役を経験しているから、なんでしょうね。


さて田辺誠一さん。‥‥出てたの?(笑)
いや、ちゃんと評定の場にいましたね。
ただ座ってるところを引きで撮られただけで、
クレジットに堂々と名前出されても‥
って気がしないでもありませんでしたが。(笑)

でもまぁ、今回みたいなこともあるんでしょうね、
50回近い大河の中では。
ドラマストーリーなど見ると、
少なくとも勘助が武田家に仕官するまで(12話ぐらい?)の間に、
あと3回ぐらいは表に出てくる場面がありそうだし、
(まずは花倉の乱だわね〜♪)
しかも、勇将と知将の部分を交互に見せてもらえるようなキャラ
になってるようなので、続きを楽しみにしたいと思います。