『だめんず・うぉ〜か〜』(第5話)感想

だめんず・うぉ〜か〜』(第5話)感想
今回は、
ナツ(山田優さん気持ちをいろいろ深読みして観てしまいました。
いつものようにだめんず(ナルシストのホスト)に引っ掛かるナツですが、
それが、今までとちょっと違う‥
何と言うか、自分でも相手がだめんずだと解かってるんだけど、
無理に自分の気持ちを納得させて付き合おうとしてるように
見えたんですよね。
これまで、いろんなだめんずと付き合って、
いちいち、まりあ(藤原紀香)の言うことが正しい、
自分は間違ってる、と思い知らされて。
小山内(田辺誠一)のことが気になり始めてるんだけど、
彼はどうやらまりあが好きらしくて。
プライドもあるから、自分の中に生まれてるモヤモヤしたものを、
どこにぶつけていいか解からなくて、
結局まただめんずにのめり込む、という悪循環。
(余談・ホスト役の須賀貴匡さん、いい仕事してます。笑)


小山内も、どんどんまりあを好きになってるんだけど、
その気持ちを、本人にぶつけられない。
ようやく「行かないで」と本音を吐いても、まりあが困った顔をすると、
「行っていいよ」と言ってしまう。
でもそれは、優柔不断なんじゃなくて、彼の優しさなんですよね。
こりゃどう考えても、まりあの気持ちは向きそうにない、
すんなり身を引いてしまう優しすぎて物足りない男になるのかと思いきや、
小山内がブルース(宮迫博之)に宣戦布告!
よっしゃ!そうでなきゃ、面白くないぞ!
そのぐらいの見せ場は作ってもらわなきゃ、観続けるのがしんどいぞ!
負けてもいいから、
ここは真剣に(コメディに逃げずに)ブルースにぶつかって行ってくれ!
で、最終的にナツとくっつくにしても、
ちゃんと「ナツのここが好き」というところを見せてくれ!
残り物同士がくっついただけ、なんて、イヤだぞ〜!


ナツと小山内が、
少しずつ前に進んでいる(ように私には見える)のに比べて、
真ん中にいなきゃならないはずのまりあとブルースが、
ちっとも煮え切らなくて、
観ていて、応援してやろう、という気に、まったくなれないのが残念。
来週は、そのあたりをしっかり見せてもらえるのかな。
予告を観ると、どうやら進展しそうですけどね。


そもそも、なんでまりあはブルースにときめくんだろう。
ブルースは、まりあのどこが好きなんだろう。
なんで小山内はまりあを好きになったんだろう。
―――という肝心のところがちゃんと描かれていない気がするんですけど。
だから、なかなか彼らに感情移入出来ないのがつらいところです。


まぁ、それはそれとして。小山内を演じてる田辺さん。
やっと仕事してくれたよ〜!(笑)
二宮(レッド吉田)途中でとめるな。
もっと小山内に仕事させてやってくれ!
満面の笑顔も、今回はぜんぜん平気。
だって「作り笑い」という設定だから。(笑)
まりあのこういうところが好き、という「核」がない状態で、
まりあを好きな気持ちを表情に出す、というのは、
なかなか難しいんじゃないか、とも思うのですが、
真面目な仕事の顔、まりあといる時の幸せそうな和んだ顔、
まりあを引き止めようとした真剣な顔、ブルースに見せた挑戦的な顔‥‥
しっかりと確実にそのあたりの表情を見せてくれて、
ちゃんとこちらの気持ちを引っ張ってくれていて、嬉しかったです。


優しくて、穏やかで、裏切らず、ときめかない・・・
まりあにとっては、
小山内はペット系男子、ということになるんだろうけれど、
脚本・演出が、そのあたりをどう描くのであれ、
演じている田辺さんは、小山内を、
そこに大人しく収まらせないような気がする。
そのあたり、これまで田辺さんが演じて来たペット系キャラとは
違ったものになりそうで、ちょっと楽しみではあります。
それが、ほんのわずかな表情・態度の変化でしかないとしても。
ひょっとしたら、田辺さん自身、意識していないものであったとしても。