来年の大河は『風林火山』
実は井上靖さんの原作『風林火山』を読んでいないので、
以下は、ただ通説としての山本勘助からイメージしたに過ぎないんですが。
山本勘助という役は、
最近では、西田敏行さん、里見浩太朗さん、北大路欣也さんら、
重厚なお芝居をする人たちが演じられているんですが、
でも、私がいろいろ調べて行く中で感じたのは、
もっとシャープだったり、もっと繊細だったり、もっと武骨だったり、
もっと劣等感とかの複雑な思いを抱えていたり、という、
いろんな色を持った人物だったんじゃないか、
ということだったんですよね。
特に、由布姫に対する秘めた想いは、決して上から見下ろすものじゃなくて
下から見上げるものなんじゃないか、という気がするので、
前出の俳優さんたちでは、押し出しが強すぎて、
合わない感じがしてしまうのです。
(あくまで私個人の感覚です、すみません)
で、内野聖陽さん。――ああ、なんか、ぴったりだなぁ、と。(笑)
いや、由布姫に対する気持ちだけじゃなくて、
ハンデ(片目片足が不自由)を持ったことから生まれる劣等感や、
それに押しつぶされない強い自我や、
自分の能力を認めてもらえない悔しさや、
でも自分には誰にも負けない力があるんだ、という自信と自負や、
そういうものを全部練り合わせた、
つまり、正ばかりじゃない、負の部分も持ち合わせた山本勘助に、
内野さんはピッタリなんじゃないか、と、私なんかは、思うわけなんです。
いや、でも、本音を言わせてもらえば、
なんで私がこんなに『風林火山』で盛り上がってるかと言えば、
小山田信有役で田辺誠一さんが出演されると知ったことが
大きいんだけど。(笑)
一回顔合わせしてもらいたかったんですよね〜 内野さんと田辺さん。
NHKの解説によると、一種ライバル関係みたいになるらしいので、
評定の場で口角泡を飛ばして議論した後に、
睨み合って火花がバチバチッ!
な〜んてシーンが観られたら、最高なんだけどなぁ♪
(でも、心の奥の奥では、互いを認め合っている、とかね。
あ、また妄想が・・・笑)
――ということで、来年の大河が、今からすごく楽しみ!