『笑う三人姉妹』感想:1

 ヘンリーくんは、ナイーブな好青年、らしい。
それを田辺誠一さんなりに具象化すると、ああなるんだなぁ、と、
ちょっとこそばゆさを感じながらも(笑)
妙に肩肘はらないで素直に観ることが出来たことに、とりあえず満足。

 

作りとしては、ナビオ(サボテンジャーニー)に近いでしょうか。
でも、声のトーンが、ナビオよりもうちょっとソフトで、
あれほど押しが強くなく、ひたすらやわらか〜い感じ。
前髪長めの黒いサラサラヘアとか、ちょっと見開き気味の眼とか、
つやつやのほっぺとか、言葉をそっと置いて行くような話し方とか、
微笑み方(微妙に変わりましたね)とか、
「計算」して作ってるような部分がいろいろ垣間見えたり、
また、二枚目への「照れ」もかすかに感じられたりもするんだけれど、
かと言って、それらが鼻につく、というほどでもなく、
むしろ、心地良く感じる部分もあったりして、
私としては、とりあえず、
「そう来たか田辺。で、これからどうするんだ田辺」という、
お手並み拝見的気分で、第2話を観終わりました。

 

それにしても、30代半ばの男性で、
あれだけ無味無臭で害がない感じを出せる、ってのも、
ある意味、田辺さんの特質かもしれないなぁ。
(でもそれが、秋元氏の求めてるヘンリー像なのかどうかは??だけど)

 

秋元康さんの脚本については、まだ始まったばかりで何とも。
芸達者な橋爪功さんや野際陽子さんも、まだまだ首を持ち上げたばかり、
という気がしますし。
どう話が展開し、どう役が動いて行くのか、
今のところ、もうちょっとじっくり見守りたい気分です。