『南くんの恋人』(第4話)感想

最初に観た時から、
どうも、おじいちゃん役の北村総一朗さんに違和感があって。
踊る大捜査線』の署長役のインパクトが強過ぎて、
頑固な職人気質のおじいちゃん、には、どうしても見えなかったんですが、
ここに来て、ようやくピントが合ってきた感じがします。

二宮和也くんは、やっぱりうまい。
上手過ぎて、高校生らしいういういしさが足りない、
と思ったこともあったけど、
今回、頼りないけど一生懸命な感じ、というのが、
よく出てたんじゃないか、と。

 

今後の展開として気掛かりなのは、やっぱり日下部先生(田辺誠一)。
「愛って何でしょう」とか言われて、つい麗花さん(宮地真緒)と・・
なんてことにはならないだろうか、とか、
「ちよみが好きかお母さんが好きか」と訊かれて、
「お母さん」と言い切らなかった日下部は、
ひょっとしてちよみ(深田恭子)が好きなのか、とか、
余計なことばっかり考えちゃって。(苦笑)

どっちにしても、このまんまじゃ面白くないんですよね。

 

こういう壊し方は、田辺さんにとって、
とても大事だったり、必要なことだったりするのかもしれない。
それはとてもよく分かる、分かるけど、
ファンからしたら、こういう田辺さんを1クール観続けるのは、とても辛い
というのが、正直な気持ち。

そのために、
佐伯(人間の証明)という役を同時期に引き受けたのだとしても、
やはり、ひとつの役の中で、
「みんなと同じ色に染まれる、という喜び」だけじゃない、
「田辺さんにしか出来ない何か」を観せて欲しい、と、切に思う。