『最後のレストラン』(第1話/織田信長)感想

最後のレストラン』(第1話/織田信長)感想 

普通のドラマだと思って観てしまうと
あれやこれや物足りないところがあるのは確かなのですが、
私は、
『三代目明智小五郎』みたいな深夜枠コメディや、
『七人のコント侍』みたいなコントや、
『にっぽん!歴史鑑定』みたいな分かりやすい歴史ネタ などなど、
それらを全部ひっくるめたバラエティ のような感覚で観たので、
いくらか受け入れやすかった気がします。

残念だったのは、
登場人物も、設定も、全体的に平板に見えてしまったこと。
もうちょっと登場人物それぞれの掘り下げが必要な気がしたのですが、
30分じゃ難しかったかな。
歴史上の人物(今回は信長)の 最後の料理に向かう心情や姿勢、
ヘブンズドアの人たちの個性などに もう少しメリハリがついていれば、
もっとすんなりと気持ち良く
この世界に入り込めたんじゃないかと思うのですが‥
そのあたりは今後のお楽しみにしたいと思います。

竹中直人さんの敦盛はさすがでしたね。
こういうドラマだったら、
本当はもっとノリノリでふざけまくりたかったんじゃないかと思うのですがw
信長役ということでそれが出来なかったのは、
ご本人としても ちょっと残念だったのではないでしょうか。

ヘブンズドアのメンバーでは、
前田(木南晴夏さん)のキャラが良かった。
男性陣が頼りないので、
彼女がしっかり柱になってくれると面白くなる気がします。

田辺誠一さん出演のコメディは、
私としては馴染むのに時間がかかることが多いのですが、
今回は『デカ☆黒川鈴木』みたいなシュール(?笑)なドラマじゃないし、
真面目なところもちゃんとあるので、
(竹中さんとの二人のシーンがとても良かった)
思いのほかすんなりと入り込めた気がします。
鈴木浩介さんとのやりとりは 徐々に練れて面白くなってくれることを期待。

園場が持つ屈折がどんなものか、
それをこの軽いタッチのドラマ(バラエティ?)の中で
田辺さんがどう表現してくれるのか…
徐々にコクが出ておいしいお料理(番組)に化けてくれることを
願っています。


最後のレストラン     
放送日時:2016年4月26日 - 毎週火曜 23:15 - (BSプレミアム)
原作:藤栄道彦最後のレストラン」 脚本:高山直也 演出:近藤俊明 音楽:辻陽 
制作統括:磯智明(NHKコンテンツ開発センター)、櫻井美恵子(国際放映
制作:NHK 国際放映
キャスト:田辺誠一 木南晴夏 鈴木浩介 石黒英雄 福田麻由子 大和田獏 
竹中直人(ゲスト) 他
公式サイト