『風林火山』（第８回）感想
勘助、ようやく本領発揮ですね〜。
どんどん戦（いくさ）にのめり込んで行く感じが伝わって来ましたし、
今回の彼には、ミツ（貫地谷しほり）の仇・信虎（仲代達矢）を討つ、
という思いよりも、
縁あって軍師として自分を使ってくれた平賀源心（菅田俊）を勝たせたい！
という思いの方が強くなっているんじゃないか、という気さえしました。
で、演じてる内野聖陽さんも、
今までの屈折した感じから一転、とにかく生き生きとしていて、
無我夢中で 自分が立てた戦略と相手側の戦略とのぶつかり合いに
のめり込んでいる、という雰囲気が、こちらにズンズン伝わって来ました。
源心の娘・美瑠姫が可愛かったですね。
菅野莉央ちゃん、大きくなったなぁ、びっくりしちゃった。（笑）
非常に印象的な瞳はそのまま、純でけなげな雰囲気に、
思わず、これだけの出演じゃもったいない、と思ってしまいました。
いずれまた登場することもあるのでしょうか。
武田側は、何と言っても晴信（市川亀治郎）ですね。
まるで勘助と共鳴し合うように、
勘助が軍師として頭角を現して来たのと時を同じくして、
武田の将として、抜群の存在感を示すようになって来ました。
（にわか亀治郎ファンとしては、嬉しい限り。笑）
暖を取るために酒を残しておかせたり、馬をつぶして食料にさせたり、
いかにも学問で得た知識を実践している、という感じで（笑）
この人らしい才知に長けたところを見せます。
さて、そんな晴信をあからさまに蔑（さげす）んでいた信有くん（田辺誠一）。
「若殿様の初陣にござりましたな。失念しておりました」
などと言う時のアップが本当に憎々しげで、
こんのやろーっ！と思いました。（笑）
でも、実は、今回の私のツボはそこではなくて、
信虎の言葉にいち早く反応したり、
晴信が軍議の場に駆け込んで来た時に、サッと顔を向けたり、という
「機敏さ」が、なんとも田辺さんらしくなくて（笑）
まさに「才気ある武将」という感じがしたのが嬉しかったわけですが。（笑）
晴信が海ノ口城の奇襲に成功したことで、
彼の力量を見直すことになるだろう信有が、それをどんな態度で示すのか、
これからが、また、ますます楽しみになって来ました。
