『里見八犬伝』感想:1

 TBS『里見八犬伝』(前編初見)
うーーん、これは・・これこそ・・まさに「ジュブナイル」だよなぁ!!
「活劇」としての面白さ!剣と剣とを切り結ぶ派手で美しい動き!
善と悪との、見事な染め分け(衣装・セット含め)! に、惚れ惚れ。

これを「時代劇」という範疇に入れてしまえば、
私としては、かなり不満もあるのだけれど、
ジュブナイル」として観れば、かなり良い出来なのではないか、
と思いました。

前半こそ人物紹介や説明部分が長過ぎてつまらなかったけど、
後半に入って展開がスピーディになったこともあり、
こちらの気持ちが、
「時代劇」から「ジュブナイル」に切り替わって行ったこともあって、
どんどん引き込まれて行きました。

 

いやはや、それにしても八犬士の魅力的なことよ!(笑)
よくもまぁ、これだけ揃えたもんだ。(笑)

義経』の時も思ったけれど、
滝沢秀明くん(タッキー)の時代劇は「ジュブナイル」になるんですね。
草磲なぎ剛くんだと「ファンタジー」になる。
で、どっちに出ても違和感ない田辺誠一。(笑)

 

その田辺さん。
いやいや、話したいことはたくさんあるんですが・・・・(笑)
とりあえずは「小悪党」を最後まで貫き通したことに拍手。
変な甘さや、優しさや、切なさを排除して、
判り易く「悪」に身を投じた役作りは、
ジュブナイルの脇役」として、とても意味のある姿勢なのではないか
と思いました。
まぁ、それによる「物足りなさ」ってのが、
間違いなくあるのも確かなんだけど。

 

後半を観てから、改めてきちんとした感想を入れたいと思います。