『半落ち』と『解夏』:2/『エースをねらえ!』感想

半落ち』と『解夏

生死を語るにはそれなりの覚悟が要る――
うーん、そんなに重く考えてるわけでもないんですけどね。
ただ、作り手は、そのぐらいの気持ちでいて欲しい、
(それが、画面に現われる現われないは別として)というのは、
ありますが。

半落ち』も『解夏』も、そういう意味では、
それがちゃんと分かってて、あえて、そこまで突っ込まなかった、
という気がします。
そのやさしさ、というか、きれいさ、というか、が、
たまたま、今現在の私の波長と合わなかった、
ということなのかもしれません。
 
観る側として言わせてもらえば、映画やTVドラマを観るのに、
いちいちそんなに深く引っ掛りながら観てるか、
と言ったら、そんなことはないつもりだし。

 

いつも言ってますが、
観る側には、どんな感想を持っても良い自由があると思うのです。

正直『解夏』に関しては、
あまりにも「平静でない」時に観てしまったので、
ちょっとストレートに感情が出過ぎたかな、という気もしますが。

 

エースをねらえ!
今観て、お蝶夫人松本莉緒)が、だんだん凄味を増しているようで、
惚れ惚れしてしまいましたよ。
ただ、すごくペースが速いので、来週あたりああなってしまったら、
その次どうなるんだぁ!?とか、読みがついて行かなくて、
勝手にあせってますが。(笑)

 

「『エース!』の宗方は『ガラスの仮面』の速水真澄よりは
はるかに原作に近いイメージ」
という意見には、私、まんざら反対でもありません。(おいおい)

え、どうしてそう思うのかって?
速水にしても、滝川にしても、田辺誠一さんが演じると
「原作通り」にはならないんですよ。
そして、その「原作通りにならない」部分こそが、
田辺さんが他の俳優さんと一線を画すところ、であり、
最も魅力的なところのひとつだと私は思っているのですが、
いかがでしょう?