『人間の証明』(第9話)感想

佐伯については、
役としての描かれ方が不充分だ、とか、出番が少ない、とか、
注文をつけたいこともいろいろあるんだけど、
たとえば、知事候補の松坂慶子の脇に、
秘書である田辺誠一を配したかった、という理由だけでも、
十分、「田辺が佐伯を演じる意味」がある、と、私は思うので、(笑)
日下部を観る時のような、やりきれない気持ちにはならなくて済んでます。

ストーリーとしては、どうも、
枝が立派に育って葉がたくさん繁ってるんだけど、
肝心の幹が、しっかりした太さになってない、というか・・・
面白いんだけど、この物語の根幹を成すはずの部分に、まだ、
物足りなさを感じます。

そのあたり、あと1回で、
棟居(竹野内豊)が恭子(松坂)の心情に肉薄出来るかどうか、
に掛かるような気もしますので、
きちんとした感想は、最終回を観てからでないと、何とも言えないですが。

佐伯の出番は、そう多くはないんでしょうが、
せめて、着地点をしっかり書いてもらえてればいいな、と。