『天地人』(第6回/いざ、初陣)感想
先週・今週と、観る時間が取れたのですが。
うーん、さすがに妻夫木聡くんですね、3回あたりに比べて、
兼続としての「背骨」が、徐々に出来てきた感じがします。
それでもまだ、どこか幼いところも残っていて。
あのちょっと見開かれた潤んだ眼と、少年っぽい面差しや後姿が、
自分の生きるべき道をまだ何も見出せないでいる兼続の
不安定さに繋がっているように見えて、
思いがけず(笑)惹かれてしまいました。
しかし!
今回は何と言っても三池崇史さんに尽きます。(笑)
いやもう、なんちゅう存在感なの!?
画面にアップになるたび、何かセリフ言うたび、
私、内心キャーキャー喜んで、すっかりミーハー気分。(笑)
三池さんったら、いい顔だ〜、口跡が明瞭だ〜。
どうやら準レギュラー扱いらしいので、
彼目当てに大河観続けてもいいかな、って思ってしまった。
口跡、と言えば、
玉山鉄二さんも口跡が良くて、
あの佇まいと相まって「惚れてまうやろ〜」な空気を放ってました。(笑)
今のところ明快な色を出していない北村一輝さんとは対照的。
いや、もちろん、それも役作り上のこと。
このままで終わる北村さんじゃないのは分かってるけど。
あの舞台的なスポットライト、ってのは、
今後も多用するんでしょうか。
大河でやる、というのは、実験的試みと言えるかもしれないけど、
今回のようにあまり使いすぎると、
背景を作らなくていい=手抜きに見えないこともないので、
慎重に使う場面を見極めた方がいいような気がしますが。
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それにしても・・・
『神の雫』で強烈な田辺誠一オンステージ(笑)
を見せられているせいか、
このところ、俳優が役を演じるってどういうことだろう、
と考えさせられることが多くて・・・
たとえば『誰も守れない』(ドラマ)の松田龍平くんとか、
(久しぶりに彼をいいと思った)
『警官の血』(特に前編)の吉岡秀隆さんとか、
田辺さんもそうだけど、
役になる前に、自分の名前を捨てている、というか。
もちろんそれは、演じている役柄のせいもあるんだろうけど。
(例によって私見です)
そのあたり、妻夫木くんとはまったく違っていて、
興味深いなぁ、と思うことしきり。