『風林火山』(第1回/隻眼の男・2回/さらば故郷)
これは、文句なくおもしろい!(笑)
いつも思うのだけれど、内野聖陽さんの役造形というのは、
本当に「ど真ん中!」で、ハズレがないんですよね。
身体の中のマグマが、時折ヒュッと噴出す感じが、観ていてすごく心地よいです。
最初の出から揺るぎなく「山本勘助」でしたし、
貫地谷しほりさんが、最近の若手の女優さんにしてはめずらしく、
しっかりと根っこのはえた泥臭い百姓の娘を熱演、
佐藤隆太さんも、人の良さみたいなところを払拭していて興味深く、
寺島進さんのように1回きりの出演者も含め、
このドラマのキャスティングは、
非常に私個人の好みに合致したものになっていて、
嬉しい限りです。(特にワキ役の面々。笑)
それから、前回『功名が辻』の時に、
あらためて歌舞伎役者さんたちの底力を見せつけられた者としては、
市川亀治郎さんの武田信玄、というのも楽しみです。
まぁそれも、私にとって、
小山田信有(田辺誠一さん)という格好の話題あってのこと、
ではありますが。(笑)
その信有の登場は、まだ、数シーンのみ。
ほんとに少ないんだけど、
1話で、ガチガチに力入ってたように見えたので、どうなることかと思ったら、
2話で、片眉あげて小馬鹿にしたような口ぶりになっていたので、面白い、と。(笑)
ちゃんと余裕がありそうなので、安心しました。
うん、あくまでも、私の中ではまだ「安心」というレベル。
(あいかわらず、時代劇の田辺には辛口です、すみません。笑)
これから、ストーリーの進展に従って、どういうふうに作り上げて行くか、
策略家でもあるらしい信有が、
今川家・武田家のお家騒動にどう絡むのか(勘助が信玄の軍師になる前に)
今後を楽しみにしたいと思います。
板垣信方(千葉真一)が、北条との戦いで、
信有に目をかけるようになったんじゃないか、
なんて細かいことを読もうとする、私・翔の夢想癖は健在。(爆)