『ネオ・ウルトラQ』(第9話)感想

ネオ・ウルトラQ(第9話/東京プロトコル感想

これは相当怖いお話ですね。
今現在の日本の状況と、どこか似通っているようにも思えて。


とにかく、今が良ければいい、後のことなど知ったこっちゃない、
重要な問題を後回しにしておいて、きれいな花が咲いて良かったね・・
って、そんな単純に喜んでいいことじゃないだろうに。
手に負えなくなって初めて、
きっと彼らは、事の重大さを知ることになるのでしょう。
そうなる前に、どこかで警鐘は鳴っていたはずなのに、
眼を閉ざし、耳をふさいで、見ないふり、聞かないふりをして・・


今の快適な暮らしが、いつか人間を破滅に導くことになりはしないか・・
その問いかけをしながら、どこかで自制する勇気を持つ・・
それは、すごく難しいこと。
それでも、「もしかしたらそうなるかもしれない」とか、
「そうならないようにするにはどうしたらいいか」という想像力を
常に持ち続けることが必要なんだと思います。


日本には、2年前から、
素っ裸の人間が立ち入ったら 程なく死んでしまうような場所が存在します。
ウルトラQの世界でも何でもない、現実のお話です。
最近、日本の偉い人たちは、
そのことを故意に忘れようとしているように見えて、何だかすごく怖い。



・・・さて、
盛大に花を咲かせたプラーナはその後どうなったのでしょうか。


やがて実をつけて、タネを落とし、世界中に増殖したプラーナは、
なおも温室効果ガスを吸い込み続け、
そのせいで二酸化炭素が不足して、植物は光合成が出来なくなり、
酸素が作り出せなくなり、そして・・
と 私なりの乏しい科学知識(小学生レベル)で想像してみましたが、
はたして?



監督:田口清隆 脚本:いながききよたか 山本あかり
出演:加部亜門(森安ヒロシ) 内野智(森安タケシ) 高部あい(秘書)
プラーナ 他

『ネオウルトラQ』公式サイト