『忠臣蔵』感想

 「忠臣蔵」(テレビ朝日系)の最終回を観ました。
実はこの番組、ほとんど観てなかったのですが、
前回観たのは、ちょうど、一角が伊助を捕まえて拷問する、というシーン、
今回は、討ち入りのシーン、ということで、
ついつい松重一角を田辺一角と比較してしまいました。

 

いや、イメージ全然違うので面白かったです。
伊助を返す時、じっと見守るシーンが、こちらにもあったのですが、
松重豊さんはあくまで疑いを解かないんですよね。
田辺さんが最後にフッと息を抜くところがとても好きだった私としては、
ちょっともの足りなかったかな。
もっとも、松重さんのほうが、
みんなが持ってる「一角のイメージ」には近かったかもしれないけど。
安兵衛との対決も、相手が宇梶剛士さんということもあって、
重々しさはあったけれど、
田辺×伊原の華やかさ、というか、胸が痛くなる感じは薄かったかも。

 

脚本が古田求さんで、『決断の時』と同じ人だったせいか、
セリフなどもほとんど似ているシーンがあったりして、比較しやすかった、
というのもあるんでしょうが、
私としては、演出にしてもキャストにしても、
「決断の時」のほうが良かったような気がします。
なんとなく、ひとつひとつのエピソードが流れてしまってる気がしたので。

 

それにしても、綱吉=津川雅彦、吉保=中原丈雄(『〜決断の時』で
小林平八郎をやった人ね)内蔵助=松平健というキャスティングを見ると、
イヌと呼ばれた男』の
綱吉=草なぎ剛、吉保=田辺誠一、内蔵助=堤真一、というメンバーは、
いかにも若い!(笑)