tanave.com―word 更新
あぁ・・またやられちゃいましたね〜。
田辺誠一さんの内にある このライン・・
（国標津村シリーズ等の系譜、と言ったらいいか）は、
いつも、まっすぐに怯（ひる）むことなくこちらの心に響いて、
じんわりと読む者を幸せにしてくれます。
この 視線のやわらかさ、心に染み込ませるような物事の受け取り方、が、
「人間・田辺誠一」を作り上げている芯の部分になっているようにも思えて。
と同時に、「読み物」として、最後の２行の昇華のさせ方に舌を巻き。
そして突然、田辺さんが今まで描いて来たたくさんの言葉が、
一気に、時系列に添って私の中に押し寄せて来て・・
過去に田辺さんが発信した言葉のすべてが、
今、彼の中にやすらかに包括され、
実りあるものとして消化され、吸収されている、と思えたことが、
本当に嬉しかった。
幸せな人間が愛情を持って演じているから、
私は、あんなふうに奇怪（きっかい）に演じられた遠峰一青が
大好きになったのだ、と、改めて思いました。
