阿久悠と沢田研二

阿久悠と沢田研二
田辺誠一さん主演のドラマ「ヒットメーカー阿久悠物語」も、
あと数日でクランクアップ、というところまで来たようで、
撮影はまさに佳境のようですが・・・

阿久悠さん、というと、私が一番に連想するのが、
ピンクレディーでも 山本リンダでも 森昌子でも フィンガー5でもなくて
沢田研二さんなのですよね。
阿久悠さんがジュリーと組んだ1970年代後半、というのは、
沢田研二>という媒体が、
既存のメディアに革新的な一撃を与えた時期で、
ジュリーを取り巻いたアーティストたちが、
彼を使って、さまざまな新しい試みをしていて。
音楽面では阿久悠さんら、演劇面では久世光彦さん・蜷川幸雄さんら、
他に、資生堂やPARCOの斬新なメディアアート等、
ジュリーのユニセックスな魅力(中身は完璧に硬派なんだけど)が、
メディアを席捲した数年だったわけですが。


綺羅星のごとく数多くのアイドルを手がけた阿久悠さんにとっても、
ジュリーとの出逢いは大きかったようで、
自身のHPにも、彼について書かれた文があるのですが、
読んでいて、あの時代の制作者vs表現者の、
暑苦しいほどの遠慮なしの「才能のぶつかりあい」と「気概」を、
TV画面や雑誌等を通して ではあれ、
リアルタイムで受け取ることが出来た私は、
何て幸運だったんだろう!と、思わずにはいられませんでした。
そして同時に、たとえば今のTVドラマの制作の現場に、
その「熱さ」がどれほどあるのだろうか、と、
ちょっと疑問にも思いました。
(・・と、ここまで書いて来て思い出したのが、
きみはペット』最終回の蓮實滋人。
あの時の蓮實(@田辺誠一)にも、似たような‘熱’を感じた気がしたので)


沢田研二も、今年は還暦。
集大成として、東京・大阪両ドームで「ジュリー祭り」があるそうです。
それに先立って、今は全国ツアーの真っ最中。
公式サイトのファンクラブ「澤會」のページには、
「地方の会場では、地元の人にまず観てもらいたい。
頻繁に来てる常連さんは、前の列のチケットを取らないように!」
なんて注意書きもあったりして、
あいかわらずとんがってるジュリーなんであります。(笑)


阿久悠オフィシャルサイト「あんでぱんだん」http://www.aqqq.co.jp/
沢田研二の記事/「探偵〜哀しきチェイサー」


沢田研二オフィシャルサイトhttp://www.co-colo.com/index.htm
「ジュリー祭り」サイトでは、
沢田研二の全シングルを聴くことが出来ます。
曲ももちろんですが、ジャケットがめちゃくちゃなつかし〜♪です。