≪小山田クラブ≫http://blog.goo.ne.jp/naomi-cat
『風林火山』（第３０回／天下への道）感想
いや〜、先週まで重〜い展開が続いて、
観てるこちらの肩に力が入っていたので、
今回、一転して、越後や紀州までの広い範囲のお話になって、
いろんな人が出て来て、ホッと一息つけた感じがします。（笑）
晴信（市川亀治郎）も、どうやら本来の姿を取り戻し、
戦い方も、力任せではなく調略を主とすることで、
武田軍にも、以前のような落ち着きが戻って来たようです。
一方、最大のライバルとなる上杉謙信（＝長尾景虎／Gackt）は、
跡目相続争いに決着がつき、
ようやく外に目を向けるようになって来たところ。
Ｇackt・景虎。
本格的に他の人と絡むようになったら、
あの独特の佇（たたず）まいが邪魔をするんじゃないか、
と、多少懸念もあったのですが、
まずは上々の滑り出し、と言っていいでしょうね。
ちょっと話すテンポがゆっくり過ぎないか、とも思うけれど、
あの特有の異質な持ち味を、
上手く景虎のキャラクターに収め込んでいて、
ほとんど違和感がなかったように、私には思われました。
何よりも、彼は、景虎（上杉謙信）に対する分析が鋭いんですよね。
インタビューなどでも、興味深い捉え方をしているし、
的確に的を射ている感じがするので、読んでいて面白いです。
もともと今回の大河は、異種格闘技的色合いが濃く、
本当にさまざまなジャンルの人たちが出演しているので、
そこに、ミュージシャンが参戦するのも、
それほど不思議ではないのでしょうが、
（でもジャニーズとお笑い系が入っていないのが興味深い。笑）
Ｇacktという、およそ時代劇とは相容れないように見えるキャラクターが
今後、さらにうまく溶け込んで行けるとすれば、
このドラマも、また、終盤に向けて、
面白さが一層増すような気がします。
今週の勘助（内野聖陽）は、
鉄砲を買い付けに、伝兵衛（有薗芳記）とともに紀州へ。
さらに、その鉄砲を船で運ぶため、港を使わせて欲しい、と、今川へ。
あいかわらず今川ダークトリオ＝義元（谷原章介）雪斎（伊武雅刀）
寿桂尼（藤村志保）のドスの効いた話しぶりと、
洗練された空気には惚れ惚れ。
谷原さん、デパートの専務（＠山おんな壁おんな）より、
絶対こっちの方が素敵。（笑）
北条氏康（松井誠） 上杉憲政（市川左團次） 村上義清（永島敏行）･･･と
甲斐を囲むそれぞれの国の様子を簡単に紹介して、
次回、主人公・勘助は、いよいよ景虎と宇佐美（緒方拳）のいる越後へ！
・・・・あ！小山田信有（田辺誠一）を忘れてた。（爆）
最初の評定に、ちらっと顔を見せただけで、淋しかったよ〜。
でも、あいかわらずクールでかっこ良い。（笑）
珍しく予告に登場したと思ったら、
美瑠姫（真木よう子）相手に物騒なことを言ってました。（笑）
小山田としては、
出番は多くないけれどいろんな意味で伏線が張ってある来週と、
最期の回（３６回）が、見せ場、ということになるんでしょうね。
